ビジネスコンテストに挑戦しようと考えたとき、多くの方が最初につまずくのがプレゼン資料の作り方です。
良いアイデアがあっても、資料の構成や伝え方を誤ると、その魅力は十分に伝わりません。特にビジコンでは、限られた時間とスライド枚数の中で、事業内容や魅力を説明する必要があります。
本コラムでは、ビジネスコンテストで評価されやすいプレゼン資料の考え方を整理し、必須となるスライド構成や審査員の視点、実務的な作成方法までを体系的に解説します。
ビジネスコンテストへの参加を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
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本記事の監修 松浦英宗(まつうらえいしゅう)
創業・事業成長に必要なサービスをオールインワンで提供するBusiness Jungleの代表。
外資系戦略コンサルティング会社(アーサー・ディ・リトル・ジャパン)などにおいて、事業戦略立案や資料作成に関する豊富な経験を有する。
ビジネスコンテスト(ビジコン)とは
ビジネスコンテストとは、事業アイデアを発表し、その内容を審査員が評価するイベントです。
学生向け、スタートアップ向け、自治体主催など形式はさまざまですが、共通して求められるのは、単なる発想の面白さだけではなく、事業として成立・成長する可能性があるかどうかです。
入賞や採択を通じて、賞金や支援プログラム、投資家や企業との接点を得られるケースも少なくありません。ビジコンは、自分自身のアイデアを磨き、次の成長ステップにつなげるための大切な機会です。

ビジネスコンテスト(ビジコン)のプレゼン資料とは
ビジネスコンテストでは、プレゼン資料を通して、審査員に事業内容を伝えます。
具体的には、審査員に対してなぜその課題に取り組むのか、どのように解決するのか、そして事業として継続できるのかを、短時間で理解してもらうための資料です。
サービス内容だけでなく、市場の存在、競合との違い、収益の仕組みなどを整理し、論理的につなげて説明することが求められるため、作成のハードルは非常に高いです。
しかしながら、審査員はプレゼン資料を中心に事業を評価することになるため、決して手を抜くことはできません。
プレゼン資料の品質が、ビジコンで勝てるか否かを左右します。

勝てるプレゼン資料の事例3選
ここまでは、ビジネスコンテストやプレゼン資料に関する基本的な考え方をご紹介しました。
本章では、プレゼン資料の事例を3つご紹介することで、より具体的な資料イメージをつかんでいただければと思います。
まずは、わたしたち「Business Jungle」の事例です。
スタートアップ向けに創業・事業成長に必要な機能を提供していることが、論理的に伝わってくると思います。
次は、自治体向けのピッチ開催サービスである「自治コン」の事例です。
こちらは事前に審査基準が開示されていたため、審査基準とスライドの関係性を対応させていることがポイントです。
最後は、健康増進AIスタートアップの「Wellbeing Lab」の事例です。
課題・解決策という王道のスライド構成を採用しており、直感的に理解できるスライドに仕上がっています。
勝てるプレゼン資料の必須スライド
上記でご紹介した事例を含め、ビジネスコンテストで評価されるプレゼン資料には、共通している必須スライドがあります。
プレゼン資料では、アイデアの良し悪し以前に、審査員が判断するために必要な情報が、過不足なく整理されているかが重要です。
ここでは、多くのビジコンで必須とされる5つのスライドについて解説します。
まずは基本の型を押さえて、そのうえで自分なりにアレンジして品質を高めていきましょう。
必須スライド①:課題
絶対に示さないといけないスライドとして、解決したい課題が挙げられます。
課題が曖昧なままでは、その後に続く解決策や事業の価値が伝わらないため、誰が、どのような状況で、どんな不便や問題を抱えているのかを具体的に示しましょう。
課題は大きく見せる必要はなく、実際に存在する困りごとを明確に言語化することが重要です。審査員が自分ごととして理解できるかどうかがポイントです。
必須スライド②:解決策
課題を示した後は、その課題をどのように解決するのかを説明します。
ここで重要なのは、機能や仕組みの説明に偏らず、「課題がどのように解消されるのか」に注目して伝えることです。
なぜその方法が有効なのか、従来のやり方と何が違うのかを整理して示すことで、説得力が高まります。
必須スライド③:市場性
本スライドでは、その解決策が必要とされる市場が存在するかどうかを示します。対象となる市場の規模や成長性、想定するターゲット像を簡潔に整理しましょう。
市場性は、事業が広がる可能性を判断する重要な材料です。数字を使いながらも、なぜこの市場に取り組む魅力があるのかを分かりやすく説明することが求められます。
必須スライド④:競合性
次に示すのは、競合との関係です。同じ課題を解決しようとする既存のサービスや代替手段と比べて、どこに違いがあるのかを整理しましょう。
完全に競合がいない事業はありません。例えば市場における競合をマッピングして、どのような観点であれば競合に打ち勝つことができるかを整理すれば、審査員にも刺さる内容になるはずです。
必須スライド⑤:収益性
最後に、どのように収益を生み、事業として継続できるのかを説明します。
収益獲得のビジネスモデルや、将来どれほどの収益を獲得できるかといった計画が現実的であるかどうかは、ビジコンにおいて非常に重視されるポイントです。
その際は、根拠のある数字や前提条件を示すことが求められます。夢だけでなく、実行可能なビジネスであることを伝える役割を担うスライドです。

審査員が見ているプレゼン資料の3つのポイント
ビジネスコンテストでは、限られた時間で多くのプレゼン資料を評価するため、細部まで高い完成度が重視されます。特に審査員が注目するのは、主張に根拠があるか、内容が直感的に理解できるか、そして資料全体から信頼感が伝わるかという点です。
ここでは、多くのビジコンで共通して見られる3つの評価ポイントを整理します。
ポイント①:思いこみではなく数字で語られているか
プレゼン資料では、主観的な意見や期待値だけで語られていないかが厳しく見られます。
市場規模、想定顧客数、財務計画などについて、できる限り数字を用いて説明されていることが重要です。完璧なデータである必要はありませんが、前提条件や算出根拠が示されているかどうかで、説得力は大きく変わります。
数字が整理されている資料ほど、事業としての信頼度・実現性が伝わりやすくなります。
ポイント②:ストーリーとして簡単に理解できるか
審査員は短時間で内容を理解する必要があるため、話の流れが分かりやすいかどうかが重要です。
課題から解決策へ、そして細かな裏付けの説明へと自然につながる構成になっているかが見られます。個々のスライドが優れていても、全体として話が飛んでいると理解されにくくなるため注意しましょう。
一貫したストーリーがある資料ほど、記憶にも残りやすく評価もされやすくなります。
ポイント③:プロフェッショナルさが感じられるデザインか
内容が優れていても、デザインが雑だと信頼感を損なってしまいます。
フォントや配色が統一されているか、文字量や余白が適切かといった点は、無意識のうちに評価に影響します。派手な装飾は必要ありませんが、整ったレイアウトはプロフェッショナリズムの水準を伝えます。
資料全体から信頼できる雰囲気が感じられることが重要です。

勝てるプレゼン資料の作り方
まずプレゼン資料を作るときは、何を目的とした資料なのかをはっきりさせることが大切です。
ビジネスコンテストの種類によっては、強調すべき点が変わってくるはずです。
目的が定まったら、次に全体の構成を考えましょう。
課題から始まり、解決策へとつながり、その理由が自然に理解できる流れを意識すると、審査員にも内容が伝わりやすくなります。
構成が決まったら、文章を作成します。
文章作成とデザイン作成を分けることで、何を書くべきか分からないままデザインの作業に着手し、手戻りが生じるリスクを防ぐことができます。
そのうえでデザインを整え、最後に全体を見直しましょう。
第三者の視点で確認することで、伝わりにくい部分や違和感に気づきやすくなり、完成度の高いプレゼン資料に仕上げることができるはずです。

ビジネスコンテスト(ビジコン)のプレゼンでよくあるQ&A
ここまでビジネスコンテストについて解説してきましたが、それでもプレゼン資料について多くの疑問が生まれるはずです。
ここでは、実際によく聞かれる質問について、回答を整理して紹介します。ぜひご一読いただき、勝てるプレゼン資料に対する理解を深めてください。
Q. ビジコンのプレゼン資料は何枚くらいが適切ですか
A. 10~20枚程度が一般的です。大切なのは枚数よりも内容であり、1枚につき1つのメッセージに絞ることで、伝わりやすい資料になります。
Q. デザインはどこまで作り込む必要がありますか
A. 派手なデザインは必要ありませんが、読みやすさは非常に重要です。フォントや配色を統一し、余白を意識するだけでも、資料全体の印象と信頼感は大きく改善します。
Q. 将来的な計画は何年先まで示すべきですか
A. 一般的には3〜5年先、あるいは10年先までを示すケースが多いです。長期的なビジョンだけではなく、その期間でどのように成長するかを段階的なステップに基づいて説明することが大切です。
Q. プレゼン原稿はどこまで作り込むべきですか
A. 一言一句を暗記することも一案です。あるいは、話す流れや伝えたい要点を整理したメモ程度にとどめ、スライドを見ながら自然に説明できる状態でもよいでしょう。
Q. 審査員からよく突っ込まれるポイントはどこですか
A. 課題設定の妥当性、競合との差別化ポイント、実現可能性について質問されることが多いです。なぜそう言えるのかを数字や前提条件で説明できるよう準備しておくと安心です。
Q. 他に盛り込まれることが多いスライドは何ですか
A. エグゼクティブサマリ、チーム体制、活動計画、実績、目指す姿、ビジネスモデルなどが追加されることが多いですが、表紙・裏表紙・目次などももちろん忘れてはいけません。

プレゼン資料を本気で作成するなら
ビジネスコンテストで本気で結果を狙うのであれば、プレゼン資料の完成度には徹底的にこだわる必要があります。
構成やストーリー、数字の妥当性などは、自分たちだけでは気づきにくいポイントも多く、第三者の視点が入ることで一段レベルが上がります。
「Business Jungle資料作成」では、資料作成はもちろん、戦略策定やビジネスコンテストを熟知した視点から、プレゼン資料の新規作成・ブラッシュアップをサポートしています。
単に見た目を整えるのではなく、審査員にどう評価されるかを意識した資料設計を重視している点が特徴です。
プレゼン資料を次のステージにつなげたい方は、「Business Jungle資料作成」のサポートを活用することも検討してみてください。
Business Jungleと一緒に作成できるプレゼン資料のサンプル
まとめ
ビジネスコンテストで評価されるプレゼン資料には、共通する考え方があります。
アイデアの面白さだけでなく、課題設定の妥当性、解決策の納得感、市場性や収益性といった事業としての裏付けを、限られたスライドの中で分かりやすく伝えることが重要です。
本コラムで紹介した必須スライドや審査員の視点、作成手順を意識することで、プレゼン資料の完成度は大きく高まります。
ビジネスコンテストへの挑戦を、次の成長や事業化につなげるためにも、ぜひ本記事の内容を活かしてプレゼン資料を作成してみてください。
ちなみに、「自分で資料を作るのは大変・・・」「プロの力を借りたい!」という方は、「Business Jungle資料作成」をご利用ください!1枚3,000円から、あっと驚く資料作成のお手伝いをさせていただきます。まずはお気軽にご相談くださいませ。

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