【記入例・テンプレート付き】英会話教室の事業計画書を徹底解説

【記入例・テンプレート付き】英会話教室の事業計画書を徹底解説

英会話教室を開こうと考えるとき、多くの場合、教えられる英語力や発音、指導経験といったスキル面から発想が始まります。一方で、英語を学ぶ側が何に困り、なぜ続かず、どこで挫折するのかまで整理できているケースは多くありません。

英会話教室は、語学を教える事業であると同時に、不安や苦手意識と向き合う事業でもあります。英語が話せないこと自体よりも、恥ずかしさや自信のなさが行動を止めている受講生は少なくありません。そのため、単に知識を伝えるだけでは、事業としては成立しにくい構造を持っています。

事業計画書は、教える内容を説明するものではなく、顧客にどのような変化を提供し、どのような対価を得るのかを整理するための資料です。英語力と経営を切り離さずに考えることで、教室としての現実的な姿が見えてきます。

ちなみに、今回ご紹介させていただく事業計画書は初心者向けの簡易的な内容になりますが、自分なりに改善余地を考えていくことで、より良い事業計画書に仕上げることができます。

こちらはわたしたちBusiness Jungleの事業計画書サンプルですが、デザインなどを工夫すれば、こんな資料も手に入るかもしれません!

Business Jungleと一緒に、こんな事業計画書を作成したい方はぜひご連絡ください。刺さる事業計画書を9,800円から作成代行させていただきます!

本記事の監修 松浦英宗(まつうらえいしゅう)
創業・事業成長に必要なサービスをオールインワンで提供するBusiness Jungleの代表。
外資系戦略コンサルティング会社(アーサー・ディ・リトル・ジャパン)などにおいて、事業計画書作成や事業戦略立案に関する豊富な経験を有する。

英会話教室の事業計画書テンプレート

さっそくですが、本コラムをご覧になってくださった方のために、事業計画書のテンプレートからプレゼントさせていただきます。こちらは、コラムの中でご紹介させていただく内容をまとめたものになっておりますので、ぜひご活用ください!

ただし、テンプレートはあくまでも「こういう風に書けばいい」という例示に過ぎません。あなたの事業にとって、最適な記載内容があるはずですので、本コラムの内容をきちんと理解したうえで、テンプレートをもとに改善を繰り返していきましょう。

そうすることで、あなただけの最高の事業計画書が完成するはずです。頑張ってください!

事業計画書の10つの構成要素

まず、事業計画書に決まりきった型はありません。しかしながら、事業計画書に盛り込まれることが多い基本的な項目は存在します。

本コラムでは、日本政策金融公庫の創業計画書で登場する10つの項目を例にとり、それぞれについて詳しく見ていきます。これらの構成要素を網羅することができれば、事業計画書としては大きな抜け漏れがなくなるはずです。

難しく感じるかもしれませんが、ひとつひとつ丁寧に見ていけば怖がることはありません。

自分自身の事業整理のため、金融機関に提出するためなど、事業計画書を作成する理由はさまざまですが、こうした要素をおさえれば、あなたの目的はきっと達成されるでしょう。

構成要素概要
①創業の動機「なぜ創業しようと思ったのか」という、事業に対する根源的な思いを整理します。
②経営者の略歴等経営者の簡単な経歴を、資格保有や許認可取得の状況とあわせて整理します。
③取扱商品・サービスどのような事業を行い、なぜその事業が成立するのかを、市場・競合・自社の差別化ポイントといった観点から整理します。
④従業員常勤役員や一般的な従業員など、人員状況を整理します。
⑤取引先・取引関係等販売先・仕入先・外注先など、取引関係を整理します。
⑥関連企業自社に関連する企業を、自分自身あるいは配偶者が経営している場合は整理します。
⑦借入の状況借入を行っている場合は、代表者個人の借入状況を含めて整理します。
⑧必要な資金と調達方法事業で必要になる設備資金と運転資金、そしてそれらをどのように調達するかを整理します。
⑨事業の見通し創業当初から1年後(または事業が軌道に乗った後)の財務計画を、算出根拠と合わせて整理します。
⑩自由記述欄他項目では表現できていない事業のアピールポイントを整理します。

英会話教室の記入例① 創業の動機

創業の動機では、英語が好き、海外経験を活かしたい、人に教えることにやりがいを感じるといった理由が挙げられます。ただし、この項目では、その動機がどのような背景と結びついているのかを整理することが重要です。

たとえば、自分自身が英語学習で挫折した経験や、遠回りをした記憶がある場合、それは教室づくりの方向性に直結します。なぜ自分は続けられたのか、あるいは続かなかったのかを振り返ることで、提供できる価値が見えてきます。

動機を感情のまま書くのではなく、どの悩みに応えたいのかという視点で整理することで、教室の軸が明確になります。

英会話教室の記入例② 経営者の略歴等

経営者の略歴では、資格や留学経験を並べることが目的ではありません。どのような英語の使い方をしてきたのか、どの場面で経験を培ってきたのかを整理することが重要です。

ビジネス英語、日常会話、試験対策など、英語の種類によって必要とされる指導力は異なります。また、語学以外の職歴がある場合、その経験が生徒理解や指導設計に活きることも少なくありません。

この項目では、完璧な英語力を示すよりも、この事業が成功することを裏付けるような情報を整理する意識が重要になります。

英会話教室の記入例③ 取扱商品・サービス

取扱商品・サービスでは、レッスン内容を細かく説明するのではなく、どのような方法で、どのような価値を提供するのかを整理します。

話せるようにするという曖昧な表現ではなく、どの場面でどのような使い方ができるようになるのか、それを念頭に情報をまとめることが大切でしょう。例えば、マンツーマンかグループか、対面かオンラインかによって、学習体験は大きく変わります。

英語そのものではなく、学習を続けられる設計をサービスとして捉えることで、事業の実態が見えてきます。

英会話教室の記入例④ 従業員

従業員の項目では、従業員の人数を通して、教室としてどこまで品質を揃えるかを考えます。

英会話教室では、講師ごとの差が受講体験に直結するため、属人性の扱い方が重要になります。代表者がすべて担当するのか、講師を増やすのかによって、教室の性格は変わります。

人数を増やす前に、何を共有し、何を任せないのかを整理する必要があります。人を増やす判断は拡大だけではなく、事業体制の維持の観点で考えることが重要です。

英会話教室の記入例⑤ 取引先・取引関係等

この項目では、受講生をはじめとする関係者とのかかわり方を中心に整理します。

英会話教室における販売先は一般顧客が大半でしょうが、もしかしたら法人を相手にすることもあるかもしれません。

教材やシステムの仕入先がある場合は、その依存度も含めて整理します。教材に引きずられて教室での教育内容が決まってしまわないかを考える視点も大切でしょう。

外部サービスを利用している場合も、教室運営にどの程度影響するのかを整理すると、経営の全体像が見えやすくなります。

英会話教室の記入例⑥ 関連企業

関連企業が存在する場合は、その関係性を整理します。代表者や関係者が別事業を行っている場合、その内容を簡潔にまとめます。

関連企業が存在しない場合は、本項目を記載する必要はありません。本項目を通して事実関係を整理することで、教室単体ではなく、その周辺領域も含んだ総合的な事業検討が可能になります。

英会話教室の記入例⑦ 借入の状況

借入の状況では、教室運営に必要な設備や広告費に関わる借入、代表者個人の借入があるかを整理します。英会話教室は初期投資を抑えやすい一方、集客が安定するまで時間がかかる業態です。

返済額そのものよりも、生徒数が少ない期間でも精神的に追い込まれないか、資金繰りが回らなくなったりしないかという視点で整理することが重要です。

英会話教室の記入例⑧ 必要な資金と調達方法

必要な資金と調達方法では、教室設備、教材、広告費、運転資金を整理します。とくに、継続して生徒が通うまでの期間をどう乗り切るかが重要になります。

月ごとの売上変動を前提に考え、入会が少ない月でも続けられる余裕を持たせることが求められます。調達方法についても、柔軟に方向転換できる余地があるかという視点で整理します。

英会話教室の記入例⑨ 事業の見通し

事業の見通しでは、収支の見通しを定量的に整理していきます。

その際は、売上を増やす前に、離脱が起きるポイントも念頭に置いておく必要があるでしょう。英会話教室では、一定期間で辞める受講生が出ることを前提に設計しなければ、数字はすぐに崩れます。

また、平均的な継続期間を仮定し、その期間内でどの程度の価値を提供できるのかを考えることも重要です。通う回数が増えるほど成果が出る構造なのか、短期間でも満足感が得られる設計なのかによって、収益モデルはきっと変わるはずです。

費用面では、講師稼働時間と売上の関係を整理し、忙しさがそのまま利益につながっているかを確認します。人数が増えても負担だけが増えない構造になっているかを把握することが重要です。

英会話教室の記入例⑩ 自由記述欄

自由記述欄では、英会話教室としてどのような変化を提供したいのか、どのような思いを大切にして経営していきたいのかなど、ここまでで整理できていない内容について言及します。

流暢さだけでなく、英語に対する心理的な壁をどう下げたいのかといった視点を書いてもいいでしょう。あるいは、すべての人に合う教室を目指さないという判断も、この欄で整理しておくと、事業として無理がなくなるかもしれません。

将来について触れる場合も、規模拡大を目指すのか、あるいは小規模のまま最適な学習体験を守り続けていくのかといった言葉に落とし込むことで、思いのこもった計画になります。

まとめ

英会話教室の事業計画書は、英語を教える内容よりも、人が学び続けられる環境をどう作るかを整理する資料です。思いだけではなく、その思いを事業として継続性のある形で、提供していく方法について述べることが中心になります。

全体を通して整理することで、自分に合った英会話教室の形が見えてきます。状況に応じて見直しながら使い続けることで、計画書は実務に根付いたものになるでしょう。

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!
わたしたちBusiness Jungleでは、事業計画書の作成をお手伝いしております。

今回ご紹介した「簡易版の事業計画書」はもちろん、パワーポイントを使用した以下のような「本格版の事業計画書」も作成可能です。ぜひ、私たちと一緒に、最高の事業計画書を作成しましょう。

本格版の事業計画書(記載内容はサンプル)

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※簡易版の事業計画書は、日本政策金融公庫の「創業計画書」のフォーマットに基づいて作成させていただきます

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