研修を成功させる秘訣!無料の研修資料テンプレート付き

研修を成功させる秘訣!無料の研修資料テンプレート付き


この記事では、研修資料作成の基本から応用までを徹底解説し、すぐに使える無料テンプレートも紹介します。これから研修を担当する方や、既存の研修資料をブラッシュアップしたい方にとって、実践的なヒントが満載です!

本記事の監修 松浦英宗(まつうらえいしゅう)
創業・事業成長に必要なサービスをオールインワンで提供するBusiness Jungleの代表。
外資系戦略コンサルティング会社(アーサー・ディ・リトル・ジャパン)などにおいて、事業戦略立案や資料作成に関する豊富な経験を有する。

はじめに:無料で使える研修資料テンプレート紹介

研修資料をゼロから作るのは大変ですが、無料テンプレートを活用すれば時間を大幅に節約できます。PowerPointやGoogleスライド向けに、表紙スライド、アジェンダ、章タイトル、まとめスライドなどの基本レイアウトが揃ったテンプレートが多数公開されています。統一感のあるデザインを簡単に実現でき、資料品質も向上します。

例えば、シンプルで視認性の高い白基調のテンプレートはどんな内容にも合わせやすく、落ち着いた色調のビジネス向けテンプレートは経営層向けの研修にも適しています。さらに、グラフやチャートが充実したテンプレートを選べば、データを扱う研修でも見やすい資料が作成できます。

おすすめの研修資料テンプレートをいくつかご用意させていただきましたので、ぜひお使いください!


ダウンロードはこちら(他にもテンプレートがたくさん!)


ダウンロードはこちら(他にもテンプレートがたくさん!)


ダウンロードはこちら(他にもテンプレートがたくさん!)

研修資料は成功のカギを握る

企業研修は、社員育成や組織力強化のために欠かせない取り組みです。しかし、どれだけ優れた研修プログラムや外部講師を用意しても、資料の質が低ければ受講者は内容を十分に理解できず、研修後に行動に移すことも難しくなります。逆に、丁寧に設計された研修資料があれば、受講者は内容をスムーズに理解し、学んだことを実務に活かしやすくなります。研修資料は単なるスライドではなく、学習の設計図であり、研修を通じて達成したいゴールに向かうための羅針盤と言えるかもしれません。

また、研修資料は一度作れば繰り返し使える「資産」です。特に新入社員研修やコンプライアンス研修など、毎年行う研修では、一度作り込んだ資料を整備しておくことで、講師や担当者が変わっても研修の質を一定に保つことができます。これは、属人化を防ぎ、教育コストを削減するうえでも大きなメリットとなります。

さらに、研修資料は受講者のモチベーションにも影響します。整理された見やすい資料は学習意欲を高め、逆に雑多で分かりにくい資料は受講者の集中力を削いでしまいます。つまり、研修資料は「伝えるためのツール」であると同時に「やる気を引き出す仕掛け」でもあります。

研修資料作成の基本ステップ

研修資料作成で最初に行うべきは、研修の目的を言語化することです。
「なぜこの研修を行うのか」「何を習得させたいのか」を明確にすることで、スライドに何を入れるべきかが見えてきます。目的があいまいだと、内容が広がりすぎてしまい、結局どこに重点を置けばよいのか分からなくなります。
例えば、新入社員研修なら「会社の理念と基本ルールを理解させ、早期に現場で活躍できる状態にする」ことが目的になるかもしれません。スキル研修なら「特定の業務スキルを身につけ、即戦力として活用できるレベルにする」、マネジメント研修なら「部下とのコミュニケーション能力を高め、チームの生産性を向上させる」など、ゴールが明確であれば資料作成もスムーズになります。

次に、受講者のレベルを決定します。
受講者の経験年数、専門知識、課題意識などをリサーチし、最適な難易度に設定することが重要です。知識ゼロの状態の人に高度な専門用語を並べても理解は進まず、逆に経験豊富な人に基礎だけを繰り返しても飽きられてしまいます。適切なレベル設定は、研修効果を最大化するための前提条件です。

学習ゴールを設定したら、それを達成するためのストーリーを作ります。
ストーリー性のない資料は単なる情報の寄せ集めになり、受講者は「で、結局何を学べばいいの?」と混乱してしまいます。「課題の提示」「解決策の提案」「具体的事例」「演習やワーク」「まとめ」という流れを意識すると、受講者の頭に残る研修になります。

ここで、実際に研修資料の作成に取りかかります。
各スライドでは1スライド1メッセージを意識し、文字は必要最小限にとどめ、図やグラフ、アイコンを活用して視覚的に理解しやすいデザインに仕上げます。見出しと本文のフォントサイズを統一し、配色はブランドカラーや読みやすい色の組み合わせを選びます。必要に応じて演習問題やディスカッション用の問いかけスライドを追加し、受講者が能動的に学べる仕組みを盛り込みます。

最後に、完成した資料は必ずリハーサルを行います。
実際に声に出して説明すると、論理の飛躍や不要な情報に気づきやすくなります。時間配分も確認し、冗長なスライドを削る、演習時間を確保するなど、当日の進行を見据えたブラッシュアップが必要です。

まずは研修目的を整理して受講者レベルを特定する。そして研修のストーリーを構築して研修資料を作成のうえ、リハーサルをして仕上げる。この一連の流れを意識することで、研修資料作成の難易度がググっと下がり、研修資料の品質はググっと向上します。

わかりやすい研修資料の構成とデザインのポイント

それでは研修資料作成の基本ステップをご理解いただいたところで、研修資料のあるべき構成やデザインにおける注意点も見ておきましょう。

まず、わかりやすい研修資料に共通するのは「シンプルさ」と「一貫性」です。
繰り返しになりますが、1スライドに1メッセージを載せること。複数の情報を詰め込むと、受講者は何に注目すべきか分からず理解が遅れます。視覚的要素も積極的に使いましょう。フローチャートやイラスト、アイコンを活用することで、文章では伝わりにくいプロセスや関係性も直感的に理解できます。

フォントと配色の統一も欠かせません。
見出し、本文、注釈のサイズをそろえ、強調したい部分だけ色や太字で整えます。配色はコントラストを意識し、背景と文字色の組み合わせが見やすいかを必ず確認しましょう。明るい会議室や暗い研修室など、さまざまな環境で見えるかどうかを想定しておくと安心です。

さらに、研修の全体像を明示しておくことも重要です。
アジェンダで全体像を提示し、各章の終わりに小まとめを入れ、最後に全体のまとめを配置します。こうすることで受講者は常に「いま研修のどの段階にいるのか」を把握でき、学習効果が高まります。

研修目的別に盛り込むべき要素

研修の種類ごとに、盛り込むべき要素が異なることを理解しておくと、研修資料の品質を向上させてくれます。いくつか紹介しておきましょう。

スキル研修では、実務に即したケーススタディや演習問題が効果的です。単なる座学ではなく、受講者が手を動かして考えるワークを入れると定着率が向上します。IT研修なら実際の操作手順をスクリーンショットつきで解説し、営業研修ならロールプレイで実践練習を取り入れます。

新入社員研修では、会社概要、経営理念、行動指針、組織図、業務フロー、社内ルール、コンプライアンスの基本などをバランスよく盛り込みます。入社初期にこれらを理解することで、早期戦力化が期待できます。

マネジメント研修では、部下との1on1面談の進め方、フィードバックの仕方、評価基準の解釈など、日常業務に直結するテーマを盛り込むと実践的です。理論だけでなく、成功事例や失敗事例を紹介することで、よりリアルに学べます。

コンプライアンス研修では、過去の違反事例や実際に発生したトラブルを紹介し、なぜそれが問題なのか、どう防ぐべきかを具体的に示します。理解度確認のためにクイズや事例問題を出題すると、受講者が能動的に考える時間を作れます。

研修資料のテンプレート:活用術や注意点

本記事の冒頭で、研修資料のテンプレートをいくつかご紹介させていただきましたが、テンプレートを使用する際には注意する必要があります。

まず、テンプレートを活用するときは、自社のブランドカラーやロゴを加えてカスタマイズしておくとよりプロフェッショナルな研修資料になってくれます。社内基準のフォントに変更する、余白や行間を整えるなど、小さな調整を行うことで、資料全体の完成度が高まります。イラストや写真も差し替え、受講者が自社の現場をイメージしやすいビジュアルにすることがポイントです。

また、テンプレートは便利ですが、ただ使うだけでは汎用的になりすぎてしまいます。不要なスライドは削除し、必要なスライドは追加して、自社の研修目的に合ったストーリーを再構築しましょう。

あくまでもテンプレートは土台であり、この土台をもとに自分たちに合わせた資料に仕立てることが重要です。そのままテンプレートを活用することがないようにしてください。

よくある失敗と回避法

最後に、研修資料に関する失敗事例と改善策を見ておきましょう。チェックリストとして使用して、研修資料をより一層素晴らしいものに仕上げてください!

まず、研修資料で最も多い失敗は、文字量が多すぎることです。文章がびっしり詰まったスライドは読む気を失わせ、講師が読み上げるだけの退屈な研修になってしまいます。要点を絞り、重要なキーワードを強調して表示するようにしましょう。

もう一つ多いのが、デザインがバラバラで統一感がない資料です。フォント、配色、レイアウトをそろえることで、見た目の印象が大きく改善します。

さらに、時間配分を考えずにスライド数を増やしすぎることも問題です。講師が駆け足になり、受講者が理解する前に次に進んでしまいます。リハーサルを行い、時間に見合ったスライド数に調整することが大切です。

最後に、一人だけで資料を仕上げてしまうことも挙げられます。作成者の自己満足で終わらないよう、第三者に資料を見てもらうことをおすすめします。受講者視点で「わかりやすいか」「実務に役立つか」をチェックし、必要なら改善します。

こうしてみてみると当たり前のことしか書いていませんが、一度作成した研修資料をそれぞれのチェック観点で見てみると、作成した研修資料にどれほど改善余地があるかが分かります。ぜひ、チェックしてみてください。

まとめ:効果的な研修資料で学習効果を最大化

質の高い研修資料は、研修当日の理解度を高めるだけでなく、その後の行動変容や業務改善に直結します。目的やゴールを明確にし、受講者のレベルに合わせたストーリーを作り、わかりやすいデザインと具体的事例を盛り込むことで、学習効果は大幅に高まります。

今回ご紹介した無料テンプレートを活用しつつ、自社のブランディング要素を取り入れた資料を作れば、研修ごとにゼロから作る必要がなくなり、教育コスト削減と品質向上の両立が可能になります。結果として、社員の成長スピードが上がり、企業全体の競争力向上にもつながります。ぜひ、テンプレートを活用しながら、最短効率で最大の成果を創出してみてください!


ちなみに、「自分で資料を作るのは大変・・・」「プロの力を借りたい!」という方は、「Business Jungle資料作成」をご利用ください!1枚3,000円から、あっと驚く資料作成のお手伝いをさせていただきます。まずはお気軽にご相談くださいませ。

関連記事