会社紹介資料テンプレート集|営業・採用に使える見本と作り方


会社紹介資料は営業や採用、提携などあらゆるビジネスシーンで活躍する企業の「顔」のような存在です。本コラムでは、初めて担当する方でも迷わず作れる会社紹介資料の作り方を詳しく解説し、実際に使えるテンプレートの活用法やデザインのコツも紹介します。無料テンプレートもご用意しておりますので、ぜひご活用ください!

本記事の監修 松浦英宗(まつうらえいしゅう)
創業・事業成長に必要なサービスをオールインワンで提供するBusiness Jungleの代表。
外資系戦略コンサルティング会社(アーサー・ディ・リトル・ジャパン)などにおいて、事業戦略立案や資料作成に関する豊富な経験を有する。

はじめに:無料で使える会社紹介資料テンプレート

ゼロから資料を作るのは時間がかかりますが、PowerPointやGoogleスライドの無料テンプレートを活用すれば効率的に作成できます。表紙、会社概要、事業紹介、実績紹介、まとめスライドなどの基本レイアウトが揃っているテンプレートを選ぶと、内容を差し替えるだけで高品質な資料が完成します。

テンプレートを使用する際は、自社のブランドカラーやロゴを追加し、フォントも社内標準に合わせてカスタマイズします。不要なスライドは削除し、必要なスライドを追加することで、自社独自のストーリーに沿ったオリジナル資料に仕上げます。

こちらが会社紹介資料の無料テンプレートです。ぜひテンプレートをもとに、あなたにとって最適な内容にブラッシュアップしてください!

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会社紹介資料は企業の第一印象を決める

さて、テンプレートのご紹介だけではなく、会社紹介資料の具体的な中身についても見ていきましょう!

会社紹介資料は、初めての営業先との商談、業務提携の打ち合わせ、採用説明会や面接、さらには投資家向けのプレゼンテーションなど、さまざまな場面で必要とされます。

この資料が整っているかどうかで、相手が抱く第一印象は大きく変わります。見やすく、分かりやすく、整理された資料は、それだけで「しっかりした会社だ」「信頼できそうだ」という好印象を与えてくれます。逆に、情報が古かったり、デザインがバラバラだったり、内容に一貫性がなかったりすると、相手は不安を感じ、せっかくの商談や採用の機会を逃してしまう可能性さえあります。

会社紹介資料は単なる情報集ではなく、相手に自社の魅力や信頼性を伝えるための戦略的なツール。営業では限られた時間の中で自社の強みを的確に伝え、商談のスタート地点を整えてくれます。採用では求職者に会社の文化や将来性を理解してもらい、ミスマッチを防いでくれます。

さらに一度作り込んだ資料は、社内研修やパートナー説明、投資家へのプレゼンなどさまざまな用途で活用できるため、全社的なコミュニケーション・メッセージを標準化する役割も果たします。つまり、会社紹介資料は「作れば終わり」のものではなく、会社の成長とともにアップデートしていくべき、長期的な資産と言うことができるでしょう。

会社紹介資料の目的と役割

会社紹介資料のそもそも目的と役割を整理しておきましょう。

会社紹介資料の目的は、自社の情報を短時間で正確に伝え、相手の理解を助けることです。特に初対面の相手にとっては、この資料が会社の第一印象を左右します。会社概要や事業内容、強み、実績などを順序立てて紹介することで、相手は「この会社はどんな会社なのか」「どんな価値を提供しているのか」を素早く理解できます。

また、会社紹介資料にはもう一つ重要な役割があります。それは、説明の品質を均一化することです。営業担当者や人事担当者が個々のやり方で説明してしまうと、伝わる情報にバラつきが出ます。統一された資料を使えば、誰が説明しても同じ情報を正確に伝えられます。さらに、資料があれば相手が後で見返すことができ、商談や面接後のフォローにも役立ちます。

会社紹介資料に盛り込むべき要素

会社紹介資料に載せる内容は、営業か採用か、どんな相手に見せるかによって変わりますが、基本的な流れは共通しています。詳しく見ていきましょう。


まず会社概要を冒頭に置き、社名、設立、所在地、代表者、資本金、従業員数などの基本情報を正確に掲載します。ここが信頼感の基礎になる部分です。

次に経営理念やミッション、ビジョン、バリューを簡潔に示し、会社の存在意義や目指す方向性を伝えます。採用向けの資料では、ここが候補者の共感ポイントになるため、具体的でわかりやすい言葉を選ぶと効果的です。

続いて事業内容やサービス紹介を掲載します。単なる文章説明ではなく、事業領域やサービスの流れを図解すると理解が早まります。営業資料の場合は、顧客にとってどんな価値を生むのか、課題をどう解決するのかを具体的に示すと説得力が増します。強みや差別化ポイントは、競合との違いがひと目でわかるように整理します。データやグラフを使って裏付けを提示できると、さらに信頼性が高まります。

実績紹介では、取引先企業のロゴや導入事例、成功事例を掲載します。可能であれば定量的な成果、たとえば「売上◯%増加」「コスト◯%削減」などの具体的な数字を入れると説得力が増します。採用資料では、先輩社員の声やキャリアパス、社内イベントの写真などを掲載することで、社風を伝えることができます。

資料の最後には今後の展望や中期計画を簡単に示し、未来志向・ワクワク感を印象づけます。やはり、目指す先が大きければ大きいほど、資料を見る側は期待し、信頼してくれるものです。

そして必ず問い合わせ先や公式サイトURLを記載します。資料を見た相手がすぐに連絡を取れるようにすることは、商談や応募へのスムーズな動線になります。


こうした基本的な流れを押さえておくことで、誰が見ても違和感のない会社紹介資料が出来上がります。資料を作成する際は、必ず実践するようにしましょう!

初めてでも作れる会社紹介資料の作成手順

会社紹介資料を初めて作る担当者は、最初に「誰に見せる資料なのか」「何を目的に作るのか」を明確にします。
営業用なら自社の強みや過去の実績、成功事例を前面に押し出し、顧客の課題解決につながる提案要素を多めに入れます。採用用であれば、経営理念や社風、社員紹介、福利厚生やキャリアパスなど、候補者が知りたい情報を重点的に掲載します。投資家向けであれば、財務データや市場規模、成長戦略を盛り込む必要があります。このように、目的ごとに優先度を変えることが非常に重要です。

目的を明確にしたら、ストーリーを作りはじめます。
先ほどお伝えした盛り込むべき要素をもとにしつつ、自社の状況や目的に応じてアップデートしましょう。ここで重要なのは、情報の順序だけでなく「どんな気持ちで相手に見てほしいか」を設計することです。例えば営業用なら「信頼できる会社だ」「任せても安心だ」と感じてもらう流れを作り、採用用なら「ここで働きたい」と思わせる構成にします。

次に、必要な素材を徹底的に集めます。
ロゴデータ、会社概要、事業説明、商品やサービスの写真、取引実績、受賞歴など、後で探すと手間がかかるものを先に揃えます。社員の顔写真やイベント写真を使う場合は社内承認も必要です。ここで素材を十分に集めておくと、後の作業が格段にスムーズになり、資料のクオリティも上がります。

ここまで来てはじめてスライドを作成します。
1スライド1メッセージを徹底し、文字数を極力減らして図や写真で視覚的に訴えます。余白を意識して詰め込みすぎないこと、フォントや配色を統一すること、ブランドカラーをうまく取り入れることでプロフェッショナルな印象を与えます。

資料が完成したら必ずレビューとブラッシュアップを行います。
同僚や上司に見てもらい、情報の過不足、誤字脱字、論理の飛躍がないかを確認します。必要であればデザイン担当や外部デザイナーに相談し、視覚的なクオリティを高めるのもおすすめです。印刷プレビューや投影テストも行い、スクリーンやプロジェクターで見ても見やすいかをチェックします。最後に、営業現場や採用説明会で試験的に使い、フィードバックを集めて改善すると、より完成度の高い会社紹介資料になります。

デザインのポイントと初心者が気をつけるべき点

デザインはシンプルで一貫性を持たせることが基本です。

情報を詰め込みすぎると、相手はどこを見ればよいのか分からなくなり、重要なポイントが伝わりません。適度な余白を取り、重要なキーワードは色や太字で強調してメリハリをつけます。配色はコーポレートカラーを基調にしつつ、全体を2〜3色に絞ると落ち着いた印象になります。フォントも見出し、本文、注釈のサイズを統一し、ページをめくっても一貫性が保たれるようにします。

写真やアイコンは画質の良いものを選び、トーンを揃えます。表紙スライドにはロゴとキャッチコピーを入れて全体の方向性を示し、見出しと本文にサイズ差をつけて可読性を高めます。全体を通して「読みやすい」「分かりやすい」と相手に感じさせることが、資料の説得力を大きく左右します。

よくある失敗と改善のポイント

最後に、会社紹介資料におけるよくある失敗を2つ覗いておきましょう。チェックリストとしてご活用ください!

会社紹介資料で多い失敗は、情報過多と情報不足の両極端です。
沿革や細かい数字を長々と並べると相手は疲れてしまいますし、逆に情報が少なすぎると「この会社は本当に信頼できるのか?」と不安に思われます。目的とターゲットに応じて必要な情報を選び、過不足のないバランスを意識することが重要です。

また、デザインのバラつきも大きな問題です。
スライドごとにレイアウトやフォントが異なると素人っぽさが出てしまい、資料全体の説得力が落ちます。テンプレートを活用して統一感を出し、誰が作っても一定以上のクオリティを保てる状態にしておくと安心です。

この2つの観点で資料全体をチェックするだけでも、会社紹介資料の品質を大きく高めてくれるはずです。

まとめ:会社紹介資料は営業・採用の武器になる

会社紹介資料は、営業、採用、提携、投資家向けなどあらゆるビジネスシーンで活用できる万能ツールです。目的を明確にし、必要な情報を整理し、分かりやすいストーリーと統一されたデザインで作り込むことで、相手の信頼を獲得しやすくなります。

今回ご紹介させていただいた無料テンプレートを上手に活用し、自社らしさを取り入れた資料を作れば、短期間で高品質な会社紹介資料を完成させられます。

資料は一度作ったら終わりではなく、事業の変化に合わせてアップデートを続けることが大切です。そうすることで、常に最新かつ魅力的な会社の姿を伝えられる「営業・採用の武器」として機能し続けます。本コラムを踏まえ、ぜひ最高の会社紹介資料を作り上げてください!


ちなみに、「自分で資料を作るのは大変・・・」「プロの力を借りたい!」という方は、「Business Jungle資料作成」をご利用ください!1枚3,000円から、あっと驚く資料作成のお手伝いをさせていただきます。まずはお気軽にご相談くださいませ。

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