スタートアップのピッチ資料とは、事業内容や成長性を投資家や金融機関に短時間で伝えるための資料です。
優れたピッチ資料を作成できるか否かで、投資家や金融機関からの資金調達の成功や、信頼の獲得が左右されると言っても過言ではありません。
しかしながら、どのようなピッチ資料を作成すればいいのかと悩んでいる方が多いことも事実です。
そのような方のために、本記事ではスタートアップのピッチ資料の事例をご紹介させていただきます。
小規模スタートアップから大規模スタートアップに至るまで、さまざまな事例をご紹介のうえ、投資家に刺さる構成や押さえるべきポイントに落とし込んでいますので、ぜひ最後までご覧ください。
なお、資料作成にお困りの方は、「Business Jungle資料作成」をご利用ください。1枚3,000円から、あっと驚く資料作成のお手伝いをさせていただきます!

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本記事の監修 松浦英宗(まつうらえいしゅう)
創業・事業成長に必要なサービスをオールインワンで提供するBusiness Jungleの代表。
外資系戦略コンサルティング会社(アーサー・ディ・リトル・ジャパン)などにおいて、事業戦略立案や資料作成に関する豊富な経験を有する。
小規模スタートアップのピッチ資料事例
さっそくではありますが、スタートアップのピッチ資料の事例を見ていきましょう。
はじめにご紹介するのは、有名スタートアップではありませんが、ピッチ資料の基本をしっかりと網羅できている事例です。これらの事例を参照のうえ、「自社だったらどうすべきか?」を考え、自社の状況に置き換えて見ていきましょう。
ピッチ資料の事例①:Business Jungle
まずご紹介させていただくのは、スタートアップ向けの創業・事業成長に必要な機能を提供している、わたしたち「Business Jungle」のピッチ資料の事例です。
「口頭補足を受けなくても、誰でも資料だけで理解できる」がコンセプトであり、事業について非常に詳しく整理しています。
エグゼクティブサマリ、目指す姿、市場分析、競合分析、自社戦略、活動計画、財務計画という事業を構成する基本を漏れなく盛り込んでいます。
特に特徴的なのは、自社戦略を4P(Product:商品・サービス、Price:価格、Place:販売方法、Promotion:販促方法)というフレームワークに落とし込んでいる点であり、非常に論理的に事業内容が整理できています。
また、財務計画も別紙Excelにて細かく整理している点も見逃せません。どのような前提条件の変更があっても、数値を1か所変えるだけで、すべての数字が自動で更新されます。

ピッチ資料の事例②:自治コン
こちらは、自治体がビジネスコンテストを気軽に開催できるようになるサービス「自治コン」のピッチ資料です。
本資料は、サービスの概要・特徴を説明したうえで、サービスがどのような課題を解消し、どのようにビジネスとして成立するのかをストーリーに沿って分かりやすく解説しています。
特に、本ピッチ資料を活用したコンテストにおいては、どのような基準でピッチ資料を審査するかが事前に明言されていたため、どのスライドが「独創性」「革新性」「実現性」といった各審査基準に対応するかを明記している点もユニークです。
ピッチ資料の事例③:Wellbeing Lab
AIを活用して個人の健康を管理するサービス「Wellbeing Lab」は、王道中の王道の構成で、ピッチ資料を作成しています。
具体的には、課題、解決策、市場性、ビジネスモデル、競合優位性、チーム、資金調達額と使途という流れを採用しており、誰でもスムーズに理解できる内容です。
特徴的なのは、これまでの歴史が少ないスタートアップであるからこそ、実績やチーム体制を強調して信頼を構築している点や、資金調達額と使途について言及している点です。
投資家や金融機関目線に立って、何が求められているかをきちんと理解できているピッチ資料です。
大規模スタートアップのピッチ資料事例
ここまでは小規模スタートアップのピッチ資料についてご紹介しましたが、ここからは誰でも知っている有名企業の事例について見ていきましょう。
どんなに大きな企業であっても、はじめは小さなスタートアップであったことを忘れてはいけません。小さなスタートアップが、大企業になる手助けをしたピッチ資料から、たくさんの学びを得ていきましょう。
ピッチ資料の事例④:Airbnb
誰でも自由に宿泊場所を提供し、そして利用することができる民泊プラットフォーム「Airbnb」のピッチ資料です。まさに、必要な要素が漏れなく組み込まれたピッチ資料であり、非常にシンプルな内容となっています。
具体的には、問題、解決策、市場規模、プロダクト、ビジネスモデル、市場に受け入れられるための戦略、競合比較・優位性、チーム体制、テスト結果、資金計画などによって構成されています。
デザインは決して優れているとは言えませんが、必要な情報のみに絞り切っており、情報が磨き込まれたピッチ資料です。
ピッチ資料の事例⑤:Tinder
オンラインマッチングの先駆者である「Tinder」もピッチ資料を作成しています。
このピッチ資料は口頭説明を前提とした内容となっており、画像が中心となって構成されているなど、わずかな情報しか盛り込まれていません。
ピッチ資料にはプレゼンするための資料と、読んでもらうための資料がありますが、これは完全にプレゼンするための資料です。この事例から、インパクト重視でピッチ資料を作成してもよいということが分かるはずです。
ピッチ資料の活用場所に応じて、どのような資料が最適かを考える必要があるでしょう。
ピッチ資料の事例⑥:LinkedIn
最後は、ビジネス向けSNSとして有名な「LinkedIn」のピッチ資料です。
このピッチ資料の特徴は、とにかく論理的かつ詳細に情報を積み上げ、読み手を納得させようとしている点です。SNSとして重視される定量情報(数字)を重視した結果であると言えるでしょう。
一般的に、スタートアップのピッチ資料のスライド枚数は20枚前後になることが多いですが、状況次第ではLinkedInのような徹底的な積み上げ型のピッチ資料を作成してもよいでしょう。
ピッチ資料の事例から学ぶ!投資家・金融機関に刺さる構成
さて、スタートアップが手掛けるピッチ資料の事例を見て、どのような内容にすべきかイメージを持つことができたでしょうか。
今回ご紹介させていただいた事例は、いずれも投資家・金融機関に刺さる内容になっていますが、それは各事例が、ピッチ資料の正しい構成を反映できているからです。
具体的にお伝えすると、以下の内容を盛り込むことができればそれだけでピッチ資料の品質は格段に向上します。
ピッチ資料には決まりきった型はありませんが、ピッチ資料を作成する際は、ぜひ以下の構成を網羅するようにしてください。
どのような課題があるのか?
ピッチ資料の出発点は、常に「課題」から始まります。
顧客が現状抱えている顕在課題、あるいは顧客自身が気付いていないような潜在課題は何かを明らかにしましょう。
その際は、定量的な統計情報や、アンケート・インタビューなどの定性情報から課題を裏付けることで、より一層信頼できる内容になります。
課題をどのようにして解決するのか?
課題の解決策こそが、事業を通して提供する商品・サービスに該当します。
商品・サービスはスタートアップがピッチ資料内で取り扱う主題です。あなたの事業がどれほど素晴らしいのか、どれほど顧客にどれほど寄り添ったものなのかを徹底的に表現しましょう。
市場・競合の動向はどうなっているのか?
忘れがちではありますが、市場・競合の動向も分析することで、事業が成功するという裏付けを提示しなければいけません。
市場の規模は十分であり、かつ今後の成長が見込まれているのか。競合と明確な差別化要素があり、競争に打ち勝っていくための土壌が備わっているのか。
こうした情報を整理しないまま課題や解決策を述べても、誰も信用してくれません。
事業の活動計画・財務計画はどのようなものか?
あなたの事業に関してどれほど意義を語っても、最終的な業績や行動につながらなければ、ビジネスとして成立しません。
売上や費用、利益がどれほど見込まれるのかといった財務計画はもちろん、どのようにして事業を確実に推進していくのかという活動計画も設計しましょう。
特に財務計画は、数字だけではなくその裏にある根拠こそが重要です。

ピッチ資料の事例から学ぶ!押さえるべきポイント
最後に、ピッチ資料の構成だけではなく、品質を向上させるために押さえるべきポイントにも目を向けておきましょう。
ピッチ資料を作成する際は、これらのポイントをしっかりと念頭において、抜け漏れがないようにしてください。それだけで、投資家や金融機関が驚くような内容に仕上がるはずです。
全体構成・文章ドラフト・スライド作成の順で取り組む
スタートアップのピッチ資料作成で最もよくある失敗が、いきなり各スライドを作り込んでしまうことです。しかし、これでは手戻りが大量発生してしまいます。
そのため、まずは全体構成(どのようなスライドを盛り込み、各スライドにどのような内容を書くかという方針)を明らかにしたうえで、各スライドに記載する内容を文章で作成し、そのうえでスライドのデザインに着手しましょう。
こうすることで、全体像が固まってから作業することになるため、「スライドを作り込んだものの、位置付けがよく分からない」といった手戻りがなくなります。
徹底的に「数字」と「根拠」を重視する
ピッチ資料を見る投資家や金融機関は、とにかく数字と根拠に対するこだわりが強いです。
どれほど素晴らしい事業内容であったとしても、数字と根拠がなければ、スタートアップ側の思いこみとしか理解されません。
信頼できる情報源から、可能な限り定量情報を盛り込むことで、一気に関係者からの信頼を得ることができます。
目的から逆算してピッチ資料を設計する
当たり前ではありますが、ピッチの目的に応じて、作成すべきピッチ資料の中身は大きく異なります。
プレゼンを前提とするピッチであれば、資料から文章量を減らしてもよいでしょう。資金調達を目的とするピッチであれば、調達資金の理由と用途を説明してもよいでしょう。
必ず、ピッチの目的は何かを踏まえたうえで、ピッチ資料の中身を考えるようにしてください。

スタートアップのピッチ資料を作成するなら
わたしたち「Business Jungle資料作成」では、スタートアップのピッチ資料作成をお手伝いしています。
これまで数多くのピッチ資料作成をご支援してきた「Business Jungle資料作成」だからこそ、ピッチ資料の要諦を押さえた資料作成ができます。
ぜひ一緒に、投資家や金融機関に刺さるピッチ資料をつくりましょう。
Business Jungleと一緒に作成できるピッチ資料のサンプル
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、スタートアップのピッチ資料について、さまざまな事例を見てきました。
いずれの事例も、課題や解決策、市場性・競合性、活動計画や財務計画といった基本の構成を網羅しており、投資家や金融機関に刺さる内容になっています。
本記事でご紹介させていただいた事例を参考にしながら、あなた自身がピッチ資料を作成する目的から逆算し、効率的に高品質な資料を作成してください。
最高のピッチ資料が出来上がることを、心から応援しています。
ちなみに、「自分で資料を作るのは大変・・・」「プロの力を借りたい!」という方は、「Business Jungle資料作成」をご利用ください!1枚3,000円から、あっと驚く資料作成のお手伝いをさせていただきます。まずはお気軽にご相談くださいませ。

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