創業計画書を作成する中で、最後まで悩まれていることが多いのが「自由記述欄」です。
文字数の指定もなく、何を書いてもよさそうに見える一方で、実際には書き方次第で評価が大きく分かれる非常に重要な項目でもあります。
本コラムでは、自由記述欄の正しい位置付けを整理したうえで、融資担当者に評価されるために押さえておきたい考え方と具体的な書き方を分かりやすく解説します。
なお、わたしたち「Business Jungle 創業計画書作成」と一緒に創業計画書を作成したい方は、いつもでご連絡ください。日本政策金融公庫の創業融資において、最も重要になる創業計画書を4,800円から作成代行させていただきます!

.png)
本記事の監修 松浦英宗(まつうらえいしゅう)
創業・事業成長に必要なサービスをオールインワンで提供するBusiness Jungleの代表。
外資系戦略コンサルティング会社(アーサー・ディ・リトル・ジャパン)などにおいて、事業戦略立案や事業計画作成に関する豊富な経験を有する。
そもそも創業計画書の「自由記述欄」とは
日本政策金融公庫から資金を調達する際、多くの方が記載しなくてはいけないのが創業計画書です。創業計画書は専用のフォーマットが用意されており、以下10つの項目に沿って記載していくことで自身の創業計画をまとめることができます。

その中でも「自由記述欄」は、これまでに記載してきた各項目を補足し、創業計画全体を熱意をもってまとめ上げるための項目です。
事業内容や数字だけでは伝えきれない背景や考え方、価値観を整理して伝えることで、計画全体に一貫性と納得感を持たせる役割を担っています。
創業計画書のなかで最も自由に記述できる項目ですので、あなたの想いを全力で伝えるために使いましょう。
洋風居酒屋の自由記述欄サンプル

「自由記述欄」で押さえるべき3つのポイント
創業計画書における本項目は、決して思いつきで書いてはいけません。以下の3点を押さえて記述しなければ、融資担当者から見ると評価できない内容になってしまいます。
1つ目のポイントは、創業計画書の要約を伝えるという点です。
自由記述欄は、新しい情報を詰め込むことも可能ですが、これまで記載してきた内容を整理し直すためのパートとして使われることが多いです。事業内容、ターゲット、強み、将来像などを簡潔に振り返り、計画全体の要点が一読で伝わる内容を記述しましょう。
融資担当者が創業計画書を読み終えた後に、全体像を頭の中で整理するための「まとめ」として機能させることが効果的です。やはり、資料の最後にまとめが来ると、どんな資料でも内容がスッと伝わってくるものです。

2つ目のポイントは、創業に対する熱意を伝えるという点です。
数字やロジックが整っていても、なぜこの事業に取り組むのかが伝わらなければ、計画としての説得力は十分とはいえません。
自由記述欄では、創業に至った背景や、事業を通じて実現したいことを、改めて自分の言葉で丁寧に表現しましょう。感情的になりすぎる必要はありませんが、事業に向き合う姿勢や覚悟が伝わる文章であることが大切です。

3つ目のポイントは、創業計画書のフォーマットでは表現できていない魅力を伝えるという点です。
創業計画書の各項目は形式が決まっているため、どうしても表現が限定的になります。
自由記述欄では、事業に対する考え方、顧客との向き合い方、長期的に大切にしたい価値観など、数字では表せない部分を補足しましょう。計画の裏側にある思想が伝わることで、事業の継続性や信頼性がより強く印象づけられます。

「自由記述欄」の書き方に関するQ&A
ここでは、創業計画書の「自由記述欄」を作成する際によく寄せられる質問をQ&A形式で整理します。記載内容に迷った場合の判断軸として活用してください。
Q1. 自由記述欄は必ず書かなければいけませんか
A. 必須項目ではありませんが、空欄のまま提出することはおすすめできません。
自由記述欄は、創業計画全体を言葉で補足し、融資担当者に納得感を与えるための重要なスペースです。他の項目がしっかり書けている場合でも、自由記述欄が空白だと、計画を総括する視点や事業への向き合い方が伝わりにくくなります。内容は簡潔でも構いませんので、計画のまとめとして記載しておく方が評価につながりやすくなります。
Q2. 他の項目と同じ内容を書いても問題ありませんか
A. まったく同じ文章を繰り返すのは避けたほうがよいでしょう。
自由記述欄は、他項目の単なるコピーではなく、要点を整理し直す役割を持っています。同じ内容を扱う場合でも、視点を変えて要約したり、背景や考え方を補足したりすることが重要です。他項目を読んだうえで、全体をどう理解してほしいかを意識して書くことで、自由記述欄としての価値が生まれます。
Q3. 創業の想いやストーリーを書いてもよいのでしょうか
A. 書いて問題ありませんが、事業との関係性を意識することが大切です。
自由記述欄は想いを伝える場でもありますが、感情的なエピソードだけで構成すると、事業計画とのつながりが弱くなってしまいます。なぜその経験が現在の事業につながっているのか、どのように事業運営に生かされるのかといった点まで整理して記載することで、想いと計画が一体となった評価されやすい文章になります。
Q4. 数字や具体的な数値は書いたほうがいいですか
A. 数字は無理に盛り込む必要はありませんが、触れる場合は整合性を意識しましょう。
自由記述欄は数値を詳しく説明する場所ではないため、売上や利益を細かく書く必要はありません。ただし、事業規模感や成長イメージに触れる場合は、他項目と矛盾しない表現を心がけることが重要です。あくまで考え方や方向性を補足する役割として使いましょう。
Q5. 文章はどのようなトーンで書くのがよいですか
A. 丁寧で落ち着いたトーンを基本に、自分の言葉で書くことが望ましいです。
過度に硬い表現や専門用語ばかりの文章は、かえって読みづらくなることがあります。一方で、くだけすぎた表現や口語的すぎる文章も避けたほうがよいでしょう。融資担当者が第三者として読んだときに、誠実さと一貫性が伝わるトーンを意識し、自分自身の考えを自然な文章でまとめることが大切です。
Q6. 自由記述欄で最も重視されるポイントは何ですか
A. 創業計画全体に一貫性があるかどうかです。
自由記述欄単体で評価されるというよりも、他の項目と矛盾がなく、計画全体を自然につなげているかが見られています。事業内容、数字、人員体制などを踏まえたうえで、「この計画なら実行されそうだ」と感じてもらえる文章になっているかを意識しましょう。自由記述欄は、その最終確認の場として位置付けると書きやすくなります。

「自由記述欄」の業種別記入例・テンプレート
ここまでで、どのような「自由記述欄」が高く評価されるのかご理解いただけたと思います。最後に、業種別の記入例・テンプレートをご紹介しておきましょう。
こちらでご紹介する業種だけでなく、他にもさまざまな業種の記入例・テンプレートをご利用いただけますので、よろしければこちらのコラムにも遊びに来てください。
保険代理店の記入例・テンプレート

ハンドメイド事業の記入例・テンプレート

キッチンカー事業の記入例・テンプレート

ネイルサロンの記入例・テンプレート

ピアノ教室の記入例・テンプレート

民泊・ゲストハウスの記入例・テンプレート

花屋の記入例・テンプレート

バーの記入例・テンプレート

リフォーム事業の記入例・テンプレート

宿泊業(ホテル)の記入例・テンプレート
⑩.png)
創業計画書の他項目について知りたい方はこちら
今回ご紹介した項目以外にも、記載方法について詳しく知りたい方は以下のコラムもご参照ください!
まとめ|「自由記述欄」をマスターしよう!
創業計画書における「自由記述欄」は、単なる余白ではありません。事業計画全体を自分の言葉でまとめ、融資担当者に納得感と安心感を与えるための重要なパートです。
これまでに記載してきた内容を整理し、創業に対する考え方や姿勢を丁寧に伝えることで、計画全体の完成度は一段と高まります。
数字やロジックに加えて、人として事業にどう向き合うのかを示す場として、自由記述欄を有効に活用していきましょう!
わたしたち「Business Jungle 創業計画書作成」は、勇気を出して創業しようとしている、あるいは既に創業しているあなたを応援しています。
日本政策金融公庫の創業融資において、最も重要になる創業計画書を4,800円から作成代行させていただきますので、ぜひサービスページに遊びに来てください!

目次