MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)は、企業のゴールと到達方法を定めるうえで欠かせない羅針盤です。
しかし、「MVVの作り方が分からない」「MVVを作ったものの現場で活用されていない」という悩みも少なくありません。
このような悩みを解消するために注目されているのが、メンバーを巻き込みながら進めるMVV策定ワークショップです。
ワークショップ形式でMVVを策定することで、議論のプロセスそのものが当事者意識を生み出し、現場で使われるMVVを作ることができます。
本記事では、MVV策定ワークショップの基本的な考え方から、当日の具体的な流れ、すぐに使えるワークシート、実施時の注意点までを体系的に解説します。
ワークショップを通じて、自社らしい言葉を見つけ、組織の羅針盤を手に入れましょう。
なお、本記事はMVVの「策定」をテーマにしたワークショップについて説明していますが、「浸透」をテーマにしたワークショップについて知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
なお、わたしたち「Business Jungle MVV・パーパス策定」と一緒にMVV・パーパスを策定したい方、あるいは浸透させたい方は、いつでもご連絡ください。外資戦略コンサルやデザイナー出身者を含む多様な専門チームが、全力でサポートさせていただきます!

MVV・パーパスの策定・浸透はこちら⇒ Business Jungle MVV・パーパス策定
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本記事の監修 松浦英宗(まつうらえいしゅう)
創業・事業成長に必要なサービスをオールインワンで提供するBusiness Jungleの代表。
外資系戦略コンサルティング会社(アーサー・ディ・リトル・ジャパン)などにおいて、事業戦略立案やMVV・パーパスの策定・浸透に関する豊富な経験を有する。
MVV策定ワークショップとは
MVV策定ワークショップとは、その名の通りワークショップ形式でMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を策定することを指します。
ワークショップ内容に決まった形式はなく、1日でMVVを作成する場合もあれば、複数日程に分けて作成する場合もあります。
また、参加メンバーについても、経営陣だけの場合もあれば、全社横断でメンバーを集める場合もあります。
MVVを作成する方法は、経営陣がトップダウンで作成するなどさまざまな方法があります。
そしてワークショップで作成することの最大の魅力は、参加者自身が頭を使って手を動かすことになるため、作成したMVVに対する納得感が圧倒的に高まるという点です。
MVVは作成して終わりではなく、社内に浸透させて人々の意識・行動を変えてこそ価値があります。
この点を踏まえると、MVV策定ワークショップを通して当事者意識を醸成できることは非常に大きな意義があり、それゆえに多くの企業がワークショップ形式でMVVを作成しているのです。
MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)とは
この後は、MVV策定ワークショップの事前準備や、当日の流れについて考えていきます。
しかしその前に、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)という言葉の定義について簡単に触れておきましょう。
MVVは、企業のゴールと、ゴールに到達するための方法を示してくれる羅針盤です。
MVVがあることで、企業はゴールに向かって一直線に進んでいくことができるようになり、結果として効率的で持続的成長が可能な組織になれます。
ミッションとは
ミッションは「果たすべき使命」と訳され、企業が目指すべき最終的なゴールを示します。
例えば、教育企業の事例を考えてみると、「世界中の知識を、言語や環境を問わず誰もがアクセスできる形にする」といった内容がミッションに当たります。
このようなゴールを目指して、企業はあらゆる企業活動に取り組んでいくことになります。
ビジョンとは
ビジョンは「将来の理想的な姿」と訳され、ミッションで示したゴールに具体性を与える役割があります。
実はミッションには、遠い未来のゴールであるがゆえに、どうしても抽象的になってしまうという弱点があります。
そのため、ミッションに加えて具体的な将来像としてのビジョンを定めることで、ゴールが具体的になり、それを見た社員がワクワクして共感が生まれます。
例えば、先ほどのミッション事例に対して、ビジョン事例は「一人ひとりの学びの履歴と興味に基づき、最適な本や教材が自動的に届く社会を実現する」といった内容です。
ミッションだけでゴールを定めるよりも、具体性が増して将来像がイメージしやすくなったと感じないでしょうか。
バリューとは
バリューは「大切にしたい価値観」と訳され、ミッションやビジョンで示した企業のゴールを達成するための方法を示します。
企業はゴールだけを示されても活力が生まれません。
そのゴールを達成するために守るべきルールまで提示されて初めて、社員の意識・行動が変わります。
例えば、「学び手中心のサービス設計」「知の多様性を尊重」「常に成長し続ける姿勢」といったバリューが示されれば、ゴールにたどり着ける確率は大きく向上するはずです。

なお、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の定義について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
MVVとセットで語られる概念であるパーパスも含めて、詳しく解説しています。
MVV策定ワークショップの事前準備
それでは、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)に関する基本知識を身につけたところで、MVV策定ワークショップの中身を考えていきましょう。
まずは、ワークショップを開催する前に設計しておく必要がある事前準備からです。
MVV策定ワークショップの成功は、どれほどしっかりと準備できるかで左右されると言っても過言ではありません。
まずはワークショップの目的を決め、参加者を洗い出し、具体的なワークショップ内容に落とし込むことから始めていきましょう。
目的を決める
MVV策定ワークショップの事前準備において、最も重要なことはワークショップの目的を定めることにあります。
目的が決まっていなければ、そこから逆算した最適なワークショップ設計ができません。
もちろん、最終的な狙いはMVVを作ることに他なりません。
しかしながら、「ワークショップを通じて参加者の当事者意識を醸成し、策定したMVVの社内浸透を促す」、「トップダウンではなく、ボトムアップで社員の本音を引き出す」など、目的を具体化しておくだけで、その後の行動は大きく変わるはずです。
参加者を決める
MVV策定ワークショップは、目的に応じて参加すべきメンバーも異なってきます。
そして、特に気をつけていただきたいのが、経営層だけではなく可能な限り多くの社員を巻き込んでワークショップを開催するという点です。
すでにお伝えしている通り、ワークショップは参加社員が自らMVVを作成するため、納得感を醸成して社内浸透を加速させる手段として極めて有効です。
そのため、MVVの浸透を見据えるうえでも、できるだけ多くの社員を巻き込んで作成するようにしましょう。
その際は、所属する部署や年齢、性別などの属性も多様化させておくと、より組織の実態に近いMVVを作り上げることができるようになります。
進め方を決める
目的・参加者を決めた後は、ワークショップの具体的な進め方を検討しましょう。
繰り返しになりますが、MVV策定ワークショップに決まった型はないため、自社の状況に合わせて最適な進め方を検討していく必要があります。
「何について検討する必要があるのか」「どれくらいの日程・時間配分が適切か」「誰がファシリテーターの役割を担うのか」「何グループ用意すべきか」「必要な備品は何か」といった内容を深掘りし、ワークショップ当日はスムーズに運営できる状態を目指します。
MVV策定ワークショップの当日の流れ
さて、事前準備の方法について理解できたところで、具体的なワークショップの流れを見ていきましょう。
今回ご紹介するのは、わたしたちBusiness Jungleが開催しているワークショップの内容であり、複数名が参加しつつも1日でMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を策定する構成です。
まずはMVVに対する理解を醸成したうえで、現状を整理してあるべき方向性を見極め、それをMVVに落とし込みます。そして、何よりも大切な「浸透」の施策についてもあわせて検討します。
これが正解というわけではなく、あくまでもワークショップの一例になります。
本内容を参考にしつつ、自社の状況を踏まえてアレンジしながらワークショップ内容を考えていきましょう。

①MVVに対する理解の醸成(30分)
MVVを策定する際は、大前提としてMVVに対する基本的な知識を身につけておく必要があります。
「そもそもMVVとは何なのか」「各概念の違いは何なのか」といったことを理解していなければ、それらを作成することはできません。
特に、MVVの作成やワークショップ実施を決めたメンバーは知識があるかもしれませんが、ワークショップのみに参加するメンバーには知識がなく、前提条件に偏りがあるはずです。
この偏りを埋め、MVV作成の必要性や知識を知り、MVVを策定できる状態にすることから始めていきましょう。
②現状の整理(60分)
MVVとは、企業にとってのゴールと到達方法を意味していました。
つまり、MVVは未来の話であり、未来の話をするためには現状の立ち位置を知らなくてはいけません。
市場の規模や成長性、競合の動向や掲げられているMVV、自社の強み・弱みや歴史といった現状を整理し、自社のあるべき方向性を定めるためのインプットを獲得しましょう。
このとき注意していただきたいのは、MVV策定に必要な情報のみを集めるということです。
情報収集自体が目的になり、膨大な情報量に圧倒されてしまうと本末転倒になってしまいます。
③あるべき方向性の策定(60分)
現状の整理ができたとしても、すぐにMVV作成に着手してはいけません。
まずは、MVVの骨格となるような未来の方向性について、キーワードレベルで落とし込むことが必要です。
MVV作成においてよくある誤りが、MVVの「中身」と「表現」を一緒に考えてしまうことです。
まずはMVVの「中身」として方向性をキーワードレベルで洗い出し、そのうえで洗い出したキーワードをつなぎあわせて「表現」をブラッシュアップしていく必要があります。
そのため、本ステップではMVVの中身に集中して、あなたの会社が大切にしたい思いをキーワードとして見つけていきましょう。
④MVVの策定(180分)
あるべき方向性がキーワードとして定まれば、後は表現を工夫して最終的なMVVに落とし込んでいくだけです。
複数チームを用意している場合には、各チームのアイデアを組み合わせる必要があるかもしれません。あるいは、複数案に絞り込んだ後、投票形式で最終決定したほうがよい可能性もあるでしょう。
さらに言えば、ワークショップとしては候補案の作成までに留め、最終的な決定はワークショップに参加していない社員を含めて意見を募ることも考えられます。
どのような方法を採用するにしても、大切なのは全社員が納得して自分事化し、意識・行動を変えられるようなMVVを策定することです。
⑤MVVの浸透施策の企画(60分)
MVVができあがったからといって、油断してはいけません。
MVVの作成よりも何倍も大切なのが浸透活動であり、そのための施策についてもワークショップ内で定めておくとよいでしょう。
経営陣が何度もMVVについて語る、評価制度や採用制度にもMVVを組み込む、MVVに関するアワードを実行するなど、さまざまな施策が考えられるはずです。
浸透施策を洗い出したうえで、自社にとって実行が容易で、かつ高い効果を見込めるような施策から優先的に取り組んでいきましょう。
なお、以下の記事では代表的な浸透施策を整理しています。浸透施策について詳しく知りたい方はご覧ください。
MVV策定ワークショップで使えるワークシート
MVV策定ワークショップの流れについて、ご理解いただけたと思います。
一方、大まかな流れをまとめただけであるため、具体的なアクションをイメージしにくいという懸念もあるかもしれません。
そのような方を対象として、MVV策定ワークショップで検討すべき内容をワークシート形式で整理しました。
整理されている質問に回答していくことで、スムーズにワークショップを進めることができるはずです。
個人ワークとして活用したり、グループワークとして活用するなど、企画しているワークショップの内容に応じて調整して使用してください。

なお、ワークシートではMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)だけではなく、関連する概念であるパーパスについても整理しています。
パーパスは存在意義と訳され、ミッションと同様に企業の最終的なゴールを示すものです。
そして、ミッションは自社を起点としたゴールであるのに対し、パーパスは社会との関係性を起点としたゴールです。
パーパスについてはこちらの記事で解説しているので、ワークシートを活用する際はあわせてご確認ください。
MVV策定ワークショップの注意点
さて、ここまでワークショップの事前準備や当日の進め方、ワークショップをサポートしてくれるワークシートまで見てきました。
そのうえで、本章ではワークショップを開催する際に、必ず気をつけていただきたいポイントを整理しておきます。
ご紹介した内容を単純に実施するだけでは、価値あるMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を作成することはできません。
浸透を見据えてワークショップを開催し、最適な参加者を集め、当事者意識を持ってもらうことが成功のポイントです。
浸透を見据えて作る
本記事で何度もお伝えしてきましたが、本当に大切であるためもう一度強調させていただきます。
MVVにおいて最も重要なのは、作成した内容を社内に浸透させ、社員の意識・行動を変えることに尽きます。
例えば、長々しくて覚えにくいMVVや、どのような会社にも当てはまりそうなMVVを作ると、社員の意識・行動を変えるほどのワクワク感を与えることができるでしょうか。
あるいは、経営陣ばかりが発言したり、そもそも一般社員がワークショップに参加できていない場合、社員はMVVに対して本気になれるでしょうか。
このような観点をはじめとして、MVV策定の段階から常に浸透を意識し、浸透させるための方法を問い続ける必要があります。
参加者の質を確保する
多くの企業においては、MVV策定ワークショップに参加するのは経営陣だけになる傾向があります。
あるいは、会社の花形部署に所属する社員のみを追加参加させるようなケースもあります。
しかしながら、このような限定的な参加者では、社員に刺さるMVVを作成することはできません。
できる限りさまざまな属性を持った人材を巻き込んでMVVを策定していく必要があります。
役員・部長・課長・一般社員といった職位はもちろん、部署や性別などにも多様性を備えることができれば、作成されるMVVは会社にとってより実態を捉えた内容になるはずです。
参加者の量を確保する
参加者の質だけではなく、量も確保することが重要です。
なぜなら量を確保することで社員に当事者意識が芽生え、先ほど述べたような社内浸透のハードルが大きく下がるからです。
確かに、数多くの社員をワークショップに参加させると、運営の手間は非常に大きくなってしまいます。
しかしながら、実際にワークショップに参加してMVVを作った社員と、作成済みのMVVのみを手渡された社員を比べると、どちらが当事者意識を持っているかは言うまでもありません。
「目先の手間」と「最終的な浸透のしやすさ」を天秤にかけて、目先の手間を優先してしまう企業は、MVVを作成しても形骸化してしまう可能性が高いでしょう。
ファシリテーションのコツ
MVV策定ワークショップの開催時に気をつけていただきたいポイントは、ワークショップの企画内容だけではありません。
ワークショップの成果は、ワークショップ全体や各グループの進行役を務める「ファシリテーター」の動きによって大きく左右されます。
ファシリテーターは、問いかけによって参加者の思考を引き出し、発散と収束のバランスを適切にコントロールすることが求められます。
本章では、ファシリテーターとして期待される行動を整理しておきましょう。
答えではなく問いかける
ファシリテーターが答えを提示してしまうと、議論は一気に思考停止に陥ります。
参加者は正解を探す姿勢になり、本来引き出すべき本音や価値観が表に出てこなくなってしまうからです。
そのため、重要なのは答えを与えることではなく、問いを投げかけることです。
例えば、「自社らしさとは何か」「なぜそれが大切なのか」「具体的にどのような場面で発揮されているのか」といった問いを重ねることで、表面的な意見から一段深い思考へと導くことができます。
問いかけを通じて参加者自身に考えさせることで、納得感のある言葉が生まれやすくなります。
参加者全員の意見を引き出す
一部のメンバーだけが発言する状態、あるいは経営層などの発言に対して常に肯定してしまう状態では、組織全体の意思を反映したMVVを作ることはできません。
また、発言していない参加者は当事者意識を持ちにくく、ワークショップを行う意義も下がってしまいます。
そのため、すべての参加者が何らかのかたちで意見を出せる場をつくることが重要です。
全員が関わることで、より納得感の高いMVVを創り出すことができます。
具体的には、発言が少ない参加者に対しては、「〇〇さんはどう思いますか」と軽く問いかけるだけでも、議論への参加を促すことができるはずです。
あるいは、そもそものワークショップ設計として、最初に個人で考える時間を設ける、付箋やメモに書き出す、少人数グループで共有するなどの工夫も有効でしょう。
議論を収束させる
ワークショップでは多くの意見が出る一方で、議論が広がりすぎて収拾がつかなくなることも少なくありません。
この状態を放置すると、最終的に曖昧な結論や、全員の意見を統合した無難な言葉に落ち着いてしまいます。
そこで重要になるのが、ファシリテーターが適切なタイミングで議論を整理し、意見を収束させることです。
出てきた意見の共通点を見つける、キーワードをグルーピングする、重要度で優先順位をつけるといった方法を用いることで、具体的な議論を抽象化し、収束させることができます。
こうした観点でファシリテーターがワークショップをリードできれば、全員にとって意味あるMVVを作り出せるはずです。
なお、わたしたちBusiness Jungleでは本記事でご紹介したようなワークショップ開催の支援を行っています。
ファシリテーションに自信がない企業をはじめ、興味がある方はお気軽にご連絡ください。

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MVV策定ワークショップの事例
MVV策定ワークショップは、企業の規模や状況によって最適な進め方が大きく異なります。
本記事で紹介してきたような1日完結型のワークショップも有効ですが、実際にはそれ以外にもさまざまな進め方が存在します。
そのため本章では、企業規模ごとに実際に成果が出ている進め方のパターンをご紹介します。
ワークショップには正解がないため、こうした事例を参照しながら、自社にとって最適なワークショップを設計しましょう。
スタートアップの事例(~社員10名)
スタートアップでは、全社員(創業者や役員陣のみ、あるいは少数の初期メンバー)がワークショップに参加し、1日程度でMVVを決定するパターンが多く見られます。
具体的な進め方としては、本記事でご紹介したような内容のままで問題ないでしょう。
全員で議論を行い、創業背景や価値観を共有しながらMVVを言語化することで、初期段階から強い当事者意識を醸成することができます。
組織規模の小さなスタートアップだからこそ、全員参加の手間が大きくない点が魅力です。
スタートアップの場合、全員参加でのワークショップは必須と言えるかもしれません。
中規模企業の事例(~社員100名)
組織が拡大してきた中規模企業では、企業への参画時期によって社員の属性に大きな違いがあるため、部門間の価値観のズレや認識の違いをすり合わせていくことが重要になります。
そのため、1日で完結させるのではなく、複数日程に分けてワークショップを実施するケースが多く見られます。
例えば、1回目で現状の整理と方向性の議論を行い、2回目で言語化を進めるといったかたちで、段階的に思考を深めていくパターンです。
また、この規模であればまだ全員参加型のワークショップも現実的であるため、可能な限り多くの社員を巻き込むことで、策定後の浸透をスムーズにすることを狙っていきましょう。
全員参加による納得感の高さと、複数回に分けた深い議論の両立が成功のポイントです。
大企業の事例(~社員1000名)
大企業では、全社員を対象にワークショップを実施することが難しいため、プロジェクト型でメンバーを選定してMVV策定を進めるケースが一般的です。
王道の進め方としては、まずは経営陣と各部門の代表社員でプロジェクトチームを組成し、そのメンバーを中心にワークショップを実施します。
その中で複数のMVV案を作成し、一定数まで絞り込んでいきます。
そのうえで、最終決定の前段階で全社員に対してアンケートや意見募集を行い、現場の声を反映させるプロセスを設けることで納得感と一体感を高めるような工夫が必要です。
あるいは、ワークショップに入る前の段階で、現状の課題や既存のMVVに対する課題感などをヒアリングするケースも多く見られます。
組織の規模を認めつつも、ここでも可能な限り多くの社員を巻き込むことが極めて重要です。
まとめ|ワークショップでMVVを策定しよう
MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)は、企業のゴールとそこに至る道筋を示す重要な羅針盤です。
しかし、言葉を整えるだけでは意味がなく、社員一人ひとりの意識や行動に結びついて初めて価値を発揮します。
そのためには、経営陣だけで決めるのではなく、メンバーを巻き込みながら策定することが重要です。
MVV策定ワークショップは、そのための有効な手段であり、議論のプロセスそのものが当事者意識と納得感を生み出します。
本記事でご紹介したように、ワークショップの進め方に正解はありません。
1日で完結する方法もあれば、複数回に分けて深く議論する方法など、自社に合わせた設計が求められます。
MVVは作って終わりではなく、組織の中で使われ続けてこそ意味があります。
ワークショップを通じて自社らしい言葉を見つけ、日々の意思決定や行動の軸として活用していきましょう。
なお、わたしたちBusiness Jungleでは本記事でご紹介したようなワークショップ開催の支援を行っています。
ファシリテーションに自信がない企業をはじめ、興味がある方はお気軽にご連絡ください。

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