PVVとは?意味やMVVとの違い、企業事例やメリット・デメリットまで解説

PVVとは?意味やMVVとの違い、企業事例やメリット・デメリットまで解説

近年、企業経営においてパーパスという言葉が急速に浸透してきました。
単なる利益追求ではなく、社会に対してどのような価値を提供する存在なのか、その存在意義そのものが問われる時代へと移行しています。

こうした流れの中で、企業の方向性を整理するフレームワークとして注目されているのがPVV(ピー・ブイ・ブイ)です。
パーパス・ビジョン・バリューの3つを軸に構成されるPVVは、企業のゴールと到達方法を、社会との関係性を踏まえながらシンプルに整理できる点に特徴があります。

一方で、従来から広く用いられてきたMVV(エム・ブイ・ブイ)との違いや、どちらを採用すべきかに悩む企業も少なくありません。
ミッションをあえて置かないPVVという考え方に対して、違和感を持つ方もいるでしょう。

本記事では、PVVの基本的な意味から企業事例、MVVとの違いや使い分けについて解説していきます。
さらに、PVVのメリット・デメリットや、どのような企業に向いているのかにも触れながら、実務に活かせるかたちで理解を深めていきます。

PVVという考え方を正しく理解し、自社にとって最適なかたちで取り入れるための一助となれば幸いです。

なお、わたしたち「Business Jungle MVV・パーパス策定」と一緒にMVV・パーパスを策定したい方、あるいは浸透させたい方は、いつでもご連絡ください。外資戦略コンサルやデザイナー出身者を含む多様な専門チームが、全力でサポートさせていただきます!

MVV・パーパスの策定・浸透はこちら⇒ Business Jungle MVV・パーパス策定

本記事の監修 松浦英宗(まつうらえいしゅう)
創業・事業成長に必要なサービスをオールインワンで提供するBusiness Jungleの代表。
外資系戦略コンサルティング会社(アーサー・ディ・リトル・ジャパン)などにおいて、事業戦略立案やMVV・パーパスの策定・浸透に関する豊富な経験を有する。

PVVとは

PVV(ピー・ブイ・ブイ)は、パーパス・ビジョン・バリューの頭文字を取った言葉であり、企業のゴールと、そのゴールに至るための方法を整理するフレームワークです。

企業が組織として効率的に機能するためには、社員一人ひとりが同じ方向を向き、同じ判断基準のもとで行動する必要があります。
しかしながら、「自社がどこを目指しているのか」「どのような考え方を大切にするのか」が明確になっていなければ、意思決定にばらつきが生まれ、組織としての一体感を保つことが難しくなります。

そのような状態を防ぐために、企業のゴールと行動指針を言語化し、共有するための考え方がPVVです。
それでは、PVVを構成する3つの要素について、それぞれ詳しく見ていきます。

P(パーパス)とは

パーパスは日本語では存在意義と訳されます。

自社が何のために存在しているのか、社会に対してどのような価値を提供する存在なのかを示す概念です。
例えば、ソニーグループの「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす。」などが挙げられます。

従来の経営においては、企業のゴールは売上や利益などの内部指標で語られることが一般的でした。
しかしながら、近年では社会課題解決への貢献や持続可能性が求められるようになり、企業が社会の中でどのような役割を果たすのかが重視されるようになっています。

こうした背景の中で、自社のゴールを社会との関係性の中で定義するパーパスが、企業の最上位に位置する概念として多くの企業で定義されるようになりました。

パーパスについて、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

V(ビジョン)とは

ビジョンは将来の理想的な姿を示す概念です。

パーパスで定義した存在意義をもとに、自社がどのような状態を目指すのかを具体的に表現する役割があります。
例えば、パーソルホールディングスの「はたらいて、笑おう。」などが挙げられます。

先ほどご紹介したパーパスは遠い未来のゴールであるため、どうしても抽象的になりやすいという特徴があります。
そのため、日々の意思決定や行動と直接的に結びつきにくい場合もあります。

そこで、将来の理想的な姿をより具体的に示すビジョンを定義することで、抽象的なパーパスだけの場合よりも、企業としての方向性が明確になります。

ビジョンについて、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

V(バリュー)とは

バリューは大切にしたい価値観を示すものです。

日々の業務において、どのような考え方を基準に意思決定や行動を行うべきかを定めます。
例えば、リクルートホールディングスの「新しい価値の創造」「個の尊重」「社会への貢献」などが挙げられます。

組織が小さいうちは、明文化されたルールがなくても、経営陣が社員とコミュニケーションを取ることで効率的に運営できるでしょう。
しかし、組織が拡大するにつれてそうしたコミュニケーションは難しくなり、組織に非効率性が生まれます。

このような状況を防ぐために、社内共通の価値観として機能するのがバリューです。
パーパスやビジョンを実現するために、組織全体が同じ方向に進むための土台となる重要な要素と言えるでしょう。

バリューについて、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

MVVとは

ここまででPVVの意味はご理解いただけたと思います。
しかし、PVVをきちんと理解するためには、混同される概念であるMVVについても知っておく必要があります。

MVV(エム・ブイ・ブイ)は、ミッション・ビジョン・バリューの頭文字を取った言葉です。
PVVと同様、企業のゴールと、そのゴールに至るための考え方を整理するフレームワークですが、パーパス(存在意義)がミッション(果たすべき使命)と置き換わっている点が違いです。

現在ではパーパスを軸とした考え方が広がっていますが、それ以前から多くの企業で採用されてきたのがMVVになります。
本章ではMVVについて、中核となるミッションや、ミッションとパーパスとの違いに注目して整理していきましょう。

M(ミッション)とは

ミッションは日本語では果たすべき使命と訳され、自社が事業を通して何を成し遂げるべきかを示す概念です。

企業としてのゴールを定めることで、組織がゴールに向かって一直線に進むことができるようになります。
例えば、Teslaの「世界の持続可能なエネルギーへの移行を加速させる」などが挙げられます。

しかし、これだけ聞くと、存在意義を意味するパーパスとの違いが分からないのではないでしょうか。
この後、パーパスとミッションの違いについて、詳しく説明させていただきます。

ミッションについて、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

パーパスとミッションの違い

パーパスとミッションはどちらも企業のゴールを示す概念であるため、混同されることが少なくありません。
しかしながら、「何を中心に考えてゴールを設定するか」という観点で明確な違いがあります。

まずパーパス(存在意義)は、社会との関係性の中で見出された企業のゴールです。
社会に対してどのような価値を提供する存在なのかという「社会との関係性」に基づいて定義されます。

一方のミッション(果たすべき使命)は、自社の使命感や義務感から生じる企業のゴールです。
自社として何を成し遂げるべきかという「自社中心の視点」に基づいて定義されます。

このように、パーパスは社会起点、ミッションは自社起点という違いがあります。
どちらかが優れているというものではなく、企業として何を大切にしているかに応じて使い分けることが重要です。

PVVが注目されている理由

それでは、なぜ近年になってPVVという考え方が注目されるようになったのでしょうか。
その背景には、企業を取り巻く経営環境の変化があります。

流動的で不確実な時代が到来した結果、従来のように利益のみを追求する経営ではなく、社会に対する価値提供や持続可能性が重視されるようになり、企業の存在意義そのものが問われ始めました。

このような時代においては、企業のゴールを自社の中だけで完結させるのではなく、社会との関係性の中で定義する必要があります。
そのため、自社を中心に置くミッションではなく、社会との関係性を重視するパーパスを中心に据えたPVVのような考え方が、多くの企業で採用されるようになってきたわけです。

さらに、組織運営の観点からも、PVVの持つシンプルさは企業にとって魅力的です。
PMVVというパーパスとミッションを両方組み合わせた考え方もありますが、複数の概念を並べてしまうと混乱が生じ、社内に浸透させることができません。その点、PVVはMVVと同様にシンプルであり、理解しやすい構成になっています。

PVVが向いている企業とは

それでは、PVVはどのような企業に向いているのでしょうか。

結論から言うと、PVVは自社中心の使命感や義務感ではなく、社会に対する貢献や価値提供を軸にゴールを定めたい企業に向いているフレームワークです。
特に、社会的意義や共感を起点に組織を動かしたい企業にとっては、有効な考え方となるでしょう。

本章では、PVVのメリット・デメリットにも触れながら、MVVとの違いや使い分けについて検討していきます。
PVVという言葉を使うこと自体が目的ではないため、PVVを使わないという選択肢があることも意識して考えていきましょう。

PVVのメリット・デメリット

PVVはメリットだけではありません。
デメリットを含めて正しく理解して、採用するか否かを決めることが重要です。

まずメリットとして挙げられるのは、分かりやすさと社会貢献性です。
PMVVと比較すると登場する概念が少ないため、ゴールと到達方法をシンプルに整理することができます。
また、MVVと比較した場合には、パーパスを中心に据えることで、社会に対する貢献を明確に打ち出せる点も大きなメリットです。

一方で、パーパスとミッションを区別し、その意味・違いを説明する手間があるというデメリットも存在します。
パーパスという比較的新しい概念を扱うため、ミッションとの違いを正しく理解し、社内に対して丁寧に説明しておかなければ、流行に乗っただけの曖昧な言葉ができあがってしまう可能性があります。

PVVとMVVの違い・使い分け

それでは、PVVとMVVはどのように使い分ければよいのでしょうか。
両者の違いは、企業のゴールをどの視点で定義するかという点にあります。

PVVは社会に対する価値還元を中心にゴールを設定するのに対し、MVVは自社を中心に置いてゴールを設定します。
そしてこの違いは、どちらが優れているというものではないため、自社が何を重視するかによって採用するものを選べば十分です。

重要なのは、どのフレームワークを採用するかではなく、定義した言葉を同じ意味で社内に浸透させることです。
そして、その言葉をもとに社員の意識や行動が変わる状態をつくることにあります。

その目的が達成できるのであれば、PVVでもMVVでも、どちらを使用しても問題はありません。
本記事におけるここまでの説明を聞いて、納得感が高かったのはPVVとMVVのどちらでしょうか。自社に馴染みやすいと感じたほうを採用しましょう。

PVVの企業事例

PVVに対する理解も深まったところで、ここからは実際の企業事例を見て、より具体的なイメージを養っていきましょう。

今回ご紹介するのは、「PVV」とインターネット検索してヒットした上位6社です。
それぞれの企業がどのようなPVVを策定しているのかを見て、大切にしている思いや、いざ自分が策定する際の参考情報をつかんでいきます。

workport

workportは、企業と人材をつなぐ転職エージェントとして、幅広い人材紹介サービスを提供している企業です。

パーパスで社会に対してどのような貢献を目指すのかを説明し、そのうえでビジョンでは「転職エージェント」という言葉を使い、将来像を具体的にイメージできるようにしています。

P
パーパス:存在意義
限りなく誠実に、極めて合理的に。
人と企業をありたい未来へつなぐ。
V
ビジョン:将来の理想的な姿
転職エージェントとして、発展的な労働移動を促進し、社会の持続的成長を支えます。
V
バリュー:大切にしたい価値観
1.当たり前を徹底する
2.関わるすべての人を大切にする
3.お客様の最善を考え抜く
4.変化を求め挑戦を楽しむ
5.自分をアップデートし続ける

出所:同社HP

RYODEN

RYODENは、基幹事業であるFAシステム、冷熱システム、ビルシステム、エレクトロニクスの技術を基に、スマートアグリや医療IT化、脱炭素などの社会課題に対するソリューションを提供している企業です。

「ワクワク」や「エクセレントカンパニー」という言葉が目を引きます。
やはりキャッチーな言葉があれば人は記憶してくれるため、意識や行動を変える余地が大きくなります。

P
パーパス:存在意義
人とテクノロジーをつなぐ力で”ワクワク”をカタチにする
V
ビジョン:将来の理想的な姿
未来を共創するエクセレントカンパニー
V
バリュー:大切にしたい価値観
・人とのつながりを力に
・強みを知り、強みを磨く
・常に挑戦し、失敗から学ぶ
・フェアに、そして誠実に

出所:同社HP

アイザワ証券グループ

アイザワ証券グループは、資産運用・資産形成を通じて顧客の豊かな生活に貢献する企業です。

金融グループらしく、非常に誠実でプロフェッショナリズムが感じられるPVVです。
「お客さま」や「ご家族」というキーワードも、顧客を大切にしている印象が伝わってきます。

P
パーパス:存在意義
より多くの人に
より豊かな生活を
V
ビジョン:将来の理想的な姿
資産運用・資産形成を通じて
お客さまとそのご家族の
人生の伴走者となる
V
バリュー:大切にしたい価値観
・チャレンジ
・リレーションシップ
・プロフェッショナリズム
・チームワーク

出所:同社HP

ジャパントランクルーム

ジャパントランクルームは、日本最大級のトランクルームサイトや、バイクコンテナ・月極駐車場サイトを運営する企業です。

HappyやSPACE、FULLといった覚えやすくてオリジナリティあふれる単語を散りばめている点が特徴的です。
PVVを作成する際は、「自社だからこそ」と思えるような内容にするとよいでしょう。

P
パーパス:存在意義
もっとこうしたらで、Happyに。
V
ビジョン:将来の理想的な姿
あらゆるSPACEを、FULLに。
V
バリュー:大切にしたい価値観
・One More Thing!
・COOLなGOOD!
・手本改革1.0

出所:同社HP

SPIRAL

SPIRALは、ローコード開発プラットフォーム事業・クラウドSI事業・オンサイト事業など、デジタルを中心とした各種サービスを提供する企業です。

事業内容と密接につながるようなPVVに仕上がっています。
ビジョンやバリューの文章量は多いため社内に浸透させるのは大変ですが、浸透させることができれば大きな推進力を生み出すでしょう。

P
パーパス:存在意義
デジタルをもっと上手く使える社会をつくる。
V
ビジョン:将来の理想的な姿
“社会の未来最適”を推進するDXパートナー
・技術革新を探究するテクノロジーパートナー
・末長くお客様に寄り添うビジネスパートナー
・デジタル活用の不安を取り除く安心パートナー
・未来を見据えて挑戦する人の成長パートナー
V
バリュー:大切にしたい価値観
1.フェアネスの精神と誠実な仕事
2.安全安心なセキュリティへのコミットメント
3.お客様目線のソリューションと仕組み化の徹底
4.相手への思慮と期待を超える品質・スピードの追求
5.成長を続ける意志と失敗から学ぶ姿勢
6.未経験者の挑戦を歓迎する伝統
7.感謝の心と貢献を讃えあう文化
8.信頼の歴史への誇りと未来最適への弛まぬ進化

出所:同社HP

ミズノ

ミズノは、スポーツの価値を活用した商品やサービスを開発し、日常生活にもその価値を積極的に広めている企業です。

スポーツや世界という、同社ならではのキーワードが使用されています。
誰もが知る大企業のミズノですが、「ええもん」というキャッチーな言葉を使っている点も魅力的です。

P
パーパス:存在意義
より良いスポーツ品とスポーツの振興を通じて社会に貢献する
V
ビジョン:将来の理想的な姿
“ええもん”を世界に届け続ける
V
バリュー:大切にしたい価値観
・Fair Play
創業以来、「利益の利より道理の理」の精神を大事にしてきた
短期的と中長期的な事業の成功を両立させるため、勇気あるリーダーシップを発揮し、より良い世界を作っていく

・Friendship
馴れ合いではなく、規律のある中でのフレンドシップ、リスペクト
自身を高め、チームを高める行動を賞賛する

・Fighting Spirit
ミズノはフロンティア精神でええもんを作り続けてきた
絶えず変革を志し、結果にコミットする姿勢を堅持し成長を続ける

出所:同社HP

その他企業の事例

ここまでで6社のPVV事例を紹介してきましたが、PVVに対する具体的なイメージをつかめたでしょうか。

ここで紹介した企業以外でもPVVは採用されています。
さらに言うと、PVVを採用している企業は少数派であり、王道のMVV型や分かりやすさ重視のPV型など、さまざまな組み合わせがあります。

こちらの記事ではそうした事例も含めて解説しておりますので、よろしければご覧ください。

PVVを策定する方法

それでは、PVVを策定する際はどのように進めていけばよいのでしょうか。

まず重要なのは、なぜPVVを策定するのかという目的を明確にすることです。
単に流行しているからという理由で取り入れてしまうと、かたちだけの言葉になり、組織には浸透しません。

そのうえで、自社の現状や市場環境を分析したうえで、企業としての方向性を整理し、それをいくつかのキーワードに落とし込みます。
そして、策定したキーワードをもとにしてパーパスを中心に方向性を定め、ビジョンによって将来の理想的な姿を具体化し、バリューによって日々の行動指針を定義していきます。

なお、一連の策定プロセスにおいては、経営陣だけで完結させるのではなく、できるだけ多くの社員を巻き込むことが重要です。
社員が議論に参加することで納得感が高まり、その後の浸透にもつながるためです。

PVVの策定方法に関して、詳しい内容はこちらの記事で解説しています。
記事はMVVに関する記述ですが、PVVと読み替えてご覧ください。

PVVを浸透させる方法

ここで注意していただきたいのは、先ほども述べた通り、PVVは策定して終わりではないという点です。
つまり、PVVが社内に浸透して、社員の意識・行動を変えてこそ意味があります。

そのため、PVVを策定した後は、浸透活動に取り組んでいく必要があります。
終わりがなく、非常に根気のいる取り組みではありますが、PVVを絵に描いた餅にしないためにも全力で取り組みましょう。

PVVを浸透させる方法(代表事例10選)
徹底した経営陣のコミットメント
PVVアワードの開催
クリエイティブ制作・配布
PVV研修
全社員を巻き込んだPVV策定
個人PVVの策定
PVVの1on1実施
採用・評価制度への落とし込み
浸透状況のモニタリング・改善
PVV浸透組織の設置

PVVの浸透方法に関して、詳しい内容はこちらの記事で解説しています。
記事はMVVに関する記述ですが、PVVと読み替えてご覧ください。

PVVに関するよくある質問

ここまででPVVの概要や考え方についてはご理解いただけたと思います。
一方で、実務で検討する際には細かい違いや使い分けに迷うケースも少なくありません。

本章では、PVVに関してよくある質問を整理し、それぞれ分かりやすく解説していきます。
本記事のまとめとして、目を通しておきましょう。

PVVとMVVの違いは?

PVVとMVVの違いは、企業のゴールをどの視点で定義するかという点にあります。

PVVは社会に対する価値還元を中心にゴールを設定するのに対し、MVVは自社を中心に置いてゴールを設定します。
つまり、パーパスを起点とするか、ミッションを起点とするかの違いです。

どちらが優れているというものではなく、自社が何を重視するかによって選択することが重要です。

PVVとPMVVの違いは?

PVVとPMVVの違いは、扱う概念の数にあります。

PVVはパーパス・ビジョン・バリューの3つで構成されるのに対し、PMVVはパーパス・ミッション・ビジョン・バリューの4つで構成されます。
そのため、PMVVの方が企業の目指すゴールを詳細に整理できる一方で、複雑になりやすいという特徴があります。

シンプルに整理したい場合はPVV、概念を細かく分けて丁寧に整理したい場合はPMVVが適しています。

PVVとPVの違いは?

PVVとPVの違いは、ビジョンが含まれるかどうかにあります。

PVはパーパスとバリューで構成されるフレームワークであり、企業の存在意義と行動指針を整理することができます。
一方で、PVVはこれにビジョンが加わることで、将来の理想的な姿まで含めて整理することが可能になります。

つまり、PVはゴールと価値観というシンプルな構成であるのに対し、PVVはそこに将来像を加えることでより具体的なゴールを示せる点が特徴です。
どちらを採用するかは、企業として将来の姿まで明確に定義したいかどうか、具体性と分かりやすさのどちらを重視するかによって判断するとよいでしょう。

PVVと企業理念の違いは?

企業理念は、企業のゴールとその達成方法を示す考え方全体を指す概念です。
その中に、PVVやMVVといったフレームワークが含まれます。

つまり、PVVは企業理念を整理するための具体的な手法の1つという位置付けになります。
そのため、企業理念という大きな枠組みの中で、PVV・PMVV・PVなど、どのようなかたちで整理するかを選ぶことが重要です。

PVVはどのような企業に最適?

PVVは、社会に対する価値提供を中心にゴールを定めたい企業に最適です。

特に、共感や社会的意義を起点に組織を動かしたい場合や、PMVVと比較してシンプルなかたちで理念を整理したい場合に適しています。
一方で、自社の使命や事業の方向性をより明確に打ち出したい場合には、MVVの方が適しているでしょう。

ミッションは本当にいらない?

結論として、ミッションが必ずしも必要というわけではありません。

PVVではパーパスを最上位に据えるため、ミッションを置かなくても企業のゴールを定義することは可能です。
ただし、自社として何を成し遂げるべきかを明確にしたい場合には、PMVVやMVVを採用してミッションを定義することが有効な場合もあります。

重要なのは、どの概念を採用するかではなく、その言葉が組織の中で正しく理解され、実際の行動に結びついているかという点です。

まとめ|PVVは社会性を軸にした企業のゴール

本記事では、PVVの意味やMVVとの違い、企業事例、メリット・デメリットまで幅広く解説してきました。

PVVは、パーパスを中心に据えることで、社会との関係性の中で企業のゴールを定義するフレームワークです。
シンプルで分かりやすい構成でありながら、社会からの共感を得やすい点が大きな特徴と言えるでしょう。

一方で、どのフレームワークを採用するかに正解はありません。
重要なのは、自社が何を重視するのかを明確にし、その考え方を言語化して社内に浸透させることです。

PVVをはじめ、企業のゴールと到達方法を示すフレームワークを活用し、社員の意識と行動が揃った組織づくりにつなげていきましょう。

MVVやパーパスの言語化や社内展開にお悩みであれば、わたしたち「Business Jungle MVV・パーパス策定」がお手伝いできるかもしれません。外資戦略コンサルやデザイナー出身者を含む多様な専門チームが、あなたの会社らしいMVV・パーパスを共にかたちにします。

MVV・パーパスの策定・浸透はこちら⇒ Business Jungle MVV・パーパス策定

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